ショウガ栽培

ショウガ(生姜)の栽培方法・育て方のコツ

ショウガ栽培

家庭菜園の初心者の方向けに、ショウガ(生姜)の栽培方法を写真とイラスト付きでまとめています。

ショウガ栽培の特徴、栽培時期、栽培手順・育て方のコツ、発生しやすい病害虫と対策など。

ショウガ栽培の特徴

種類 科目 好適土壌pH 連作障害
ショウガ ショウガ科 5.5〜6.0 あり:輪作年限1年

収穫時期をずらすことで、いろいろな大きさを楽しむことができるショウガ。

真夏には「葉ショウガ」を楽しみ、秋が深まる頃には、鮮烈な香りの「新ショウガ(根ショウガ)」を収穫できます。

また、「新ショウガ」を数ヶ月保管して寝かせることで、繊維質で辛みの強い「ひねショウガ」として、薬味などに利用できます。(保存方法

病害虫が少なく育てやすい野菜ですが、乾燥には注意が必要です。

栽培のポイント

  • 低温では生育しないので、地温が15度以上になってから畑に定植する
  • 日当たりは必要だが強い光は嫌うので、適度な日陰ができる場所がいい。多湿は嫌うが乾燥も苦手。

ショウガの栽培時期

ショウガの栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります。

4月下旬頃に種ショウガを植え付け、8月頃の若い内に収穫すれば葉ショウガを、10月下旬〜11月頃には株が大きく育った根ショウガを収穫できます。

ショウガ(生姜)の栽培時期・栽培スケジュール

上記は目安です。地域や品種により異なるので参考程度として下さい。

ショウガの栽培方法

ショウガの栽培方法は、次のような流れになります。

種ショウガの準備

種ショウガ(龍馬しょうが)
種ショウガ(八郎しょうが)

種ショウガは、4月頃になると種苗店やホームセンターで販売されます。

また、品種によって塊茎の大きさや辛みの強さが異なります。主なものを挙げると、

  • 近江・・・大きい、辛みが弱い
  • 谷中、金時・・・小さい、辛みが強い

ショウガは、種ショウガの良し悪しで初期育成が決まるので、充実したものを購入することが大切です。表皮がみずみずしく、色・ツヤが良く、しっかりした芽がついている種ショウガを選びましょう。

土作り

ショウガは有機質豊かで保湿性に優れた土壌でよく育ちます。

元肥と堆肥を入れて十分に耕し、株間30cmを確保して畝を立てます。

pHは5.5〜6.0が目安です。

肥料

肥料には「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。

植え付け

種ショウガは小さく割る
種ショウガの植え付け
種ショウガの植え付け

ショウガの植え付け適期は気温が高くなる4月中旬〜5月上旬、地温が15度以上になってから行います。

種ショウガは、大きいものは1片が50g前後の大きさになるように手で分割します。(写真の大きさくらい)

株間30cmで深さ15cmの植え穴を掘り、種ショウガを横に寝かせて植え付けます。

10cm間隔で植えれば、間引きを兼ねて葉ショウガとして収穫できます。

種ショウガの上に土を盛り、手のひらでしっかり押さえて鎮圧し、たっぷりと水をやります。

連作障害・コンパニオンプランツ

ショウガは、連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を1年あけるようにします。

また、日陰を好むショウガは、「コンパニオンプランツ」としてサトイモとの混植がオススメです。

どちらも日陰・水分を好む似たもの同士のため同じ場所で育てやすく、サトイモの葉がつくる日陰でショウガがよく育ちます。

発芽まで時間が掛かる

ショウガの発芽

ショウガは低温だと生育しないので、地温が低い場合は、発芽まで時間が掛かる場合があります。

うちの場合でも、4月下旬に植えて6月上旬にようやく発芽など。

追肥・土寄せ

追肥と土寄せをセットで、夏までに計3回行います。

1回めは草丈15cmくらい、2回目は草丈30cmくらい、3回目はさらに1か月後に。

ショウガは地中の下にまっすぐ根を伸ばしていくので、追肥は株元に施します。

マルチング・日除け

ショウガにマルチ・日除け

ショウガは乾燥を嫌うので、夏は株元にワラや刈草でマルチして土の乾燥を防ぎます。

また、適度な日陰を好むため、真夏の強い日差しがある時期は、日除けをして直射日光から守ります。

収穫

夏から秋にかけて、好みによっていろいろな収穫が楽しめます。

植え付けから約3ヶ月後(葉が7〜8枚の頃)、新しい根を葉つきのまま収穫する「葉ショウガ」を。そして、葉先が黄色く枯れた頃(11月上旬)になると、根が十分に肥大した、みずみずしい「新ショウガ(根ショウガ)」を収穫できます。(写真)

また、新ショウガの下についている種ショウガも食べることができます。新ショウガよりも固くて辛味が強く、薬味に最適です。

葉が茶色く収穫適期のショウガ
スコップでショウガを掘り起こす
ショウガの収穫
ショウガの収穫

収穫は、株元の周囲を少しずつ手で掘り、根を十分に露出させてから一気に掘り上げます。

低温にあたると傷むので、霜が降りる前までに収穫を終わらせましょう。

収穫後数ヶ月保管すると辛みを増す

普段スーパーなどで売っている薬味として使うショウガは、収穫したてのみずみずしい新ショウガに比べ、固くて繊維質で辛味の強いもの。

これは、新ショウガを数ヶ月保管して寝かせたもので、「ひねショウガ」とも呼ばれます。(収穫時の種ショウガをそう呼ぶ地域もあります)

ショウガの保存にはコツがいるのですが、2ヶ月以上保管すれば、薬味に最適な「ひねショウガ」として利用することができます。

⇛ ショウガの保存方法

新ショウガでハチミツ漬けや酢漬け

ショウガのハチミツ漬け・酢漬け

新ショウガは料理の食材にはもちろん、ハチミツ漬けや酢漬けなどにもピッタリです。

⇛ 新生姜ではちみつ漬けと甘酢漬け(ガリ)を作ったよ

ショウガの保存方法

収穫したショウガを保存するには、次のポイントに注意します。

  • 生姜の保管に最適な温度は13~15度
  • 茎と根は切り落とす
  • 土がついたまま保管する
  • 保管温度が高いと芽が出て、低いと傷んでしまう
  • 乾燥にも弱いため湿度は高く保つ

これらを踏まえて、次のような保存方法があります。

土に埋める

ショウガを土に埋めて保存する方法

20cmほど土を掘り下げてもみ殻を敷き、その上にショウガ同士が触れないように横倒しに並べ、土を2cm以上かぶせます。

その上にショウガを並べて繰り返し、最後にもみ殻をかぶせたら、土を10cm以上盛り上げ、雨よけを兼ねてワラや落ち葉、枯れ草で覆っておきます。

発泡スチロール箱に密封

新生姜を新聞紙に包んで保存
新生姜を新聞紙に包み水に濡らして保存
新生姜を新聞紙に包んで発泡スチロールの箱で密封保存
保管2ヶ月後ひね生姜

発泡スチロール箱に新聞を敷き詰め、ショウガ1塊ずつを新聞紙に包んで水に濡らします。

それを発泡スチロール箱に並べて、蓋をガムテープで密封し、涼しい部屋で保管します。

2ヶ月ほどして開封すると、写真4枚目のように色が若干黒くなり、薬味として使える「ひね生姜」に。

土に埋めるよりも手間が掛からないので、うちではこの方法を利用しています。

発生しやすい病害虫

ショウガに発生しやすい代表的な病害虫と、その対策・予防法をまとめています。

病気

根茎腐敗病

葉鞘の地際部や幼芽に水がしみたような病斑ができ、腐敗します。

株の地上部分は黄褐色となり、倒れるか立ち枯れ状態になります。

病原菌はカビの一種で、土壌から感染します。

害虫

アワノメイガ

アワノメイガ

体長5mm〜2cmほど、黄白色のイモムシ状の幼虫が、茎や根に侵入し、内部を食害します。

被害株は枯れたり、途中から折れたりします。

⇛ メイガ類の特徴と対策・予防法

サツマイモネコブセンチュウ

根に寄生し、根を腐らせたり葉を枯らせる土壌病害虫。

⇛ センチュウ類の特徴と対策・予防法

シロイチモジヨトウ

体長3cmほど、淡緑〜褐色をしたイモムシ状の幼虫が、夜間に葉を食害します。

⇛ ヨトウムシの特徴と対策・予防法