病害虫の病原菌と害虫の種類

植物に害を与える「病害虫」について、病原菌と害虫の種類をまとめています。

このページの目次

  1. 病原菌の種類
  2. 害虫の種類

病原菌の種類

植物に病気をもたらす病原菌の種類は、主に次の4つに大別されます。

菌類(糸状菌)

糸状菌(しじょうきん)は、生きている植物の体に侵入し寄生して生活するカビの仲間。

植物の病気を引き起こす病原菌のうち、約7割がこの糸状菌によるものです。

水や風、種子を通じて伝染する「空気伝染性」と、土壌を通じて伝染する「土壌伝染性」の病気に分けられ、土壌伝染性の病気は「連作障害」の一因にもなります。

主な病気:萎黄病萎凋病うどんこ病疫病黒斑病菌核病さび病立枯病炭疽病つる割病苗立枯病根こぶ病白斑病半身萎凋病べと病、など

細菌

細菌は、体全体が1つの細胞でできている単細胞の微生物。

動植物の死骸を分解したり、自然生態系の中で物質循環に重要な役割を果たしますが、ある種のものは植物に寄生して病気を引き起こす原因となります。

感染経路は、かん水時や雨などで植物に付着して、傷口や葉の裏の気孔などから体内に侵入します。その後、細胞分裂を繰り返し増殖して発病します。

主な病気:青枯病萎黄病黒腐病軟腐病腐敗病、など

ウイルス

ウイルスは、カビや細菌よりはるかに小さい病原体で、生物の細胞内で増殖します。

感染経路は、アブラムシやウンカ、ヨコバイなどの昆虫によって媒介され、接ぎ木や挿し芽などの栄養繁殖によっても伝染して発病します。

また、感染すると有効な対策がないため、掛からないように予防することが重要となります。

主な病気:ウイスル・モザイク病黄化えそ病、イネの縞葉枯れ病・萎縮病など

ファイトプラズマ

ファイトプラズマは、細菌より小さい微生物で、ウイルスと細菌の中間的な微生物です。

感染すると、葉や茎、ひどい場合は株全体が黄色くなり萎縮するなどの症状を引き起こします。

感染経路は、接ぎ木伝搬、またはヨコバイ等の昆虫により媒介されます。

主な病気:クワ萎縮病、マメ類のてんぐ巣病、など

害虫の種類

植物を食害したり吸汁加害する害虫の種類は、主に次の3つに大別されます。

昆虫

害虫のほとんどは昆虫であり、有害昆虫の数は約2200種類にもなります。

植物を直接食害したり、ウイルスなどの病原を媒介して作物に被害を及ぼします。

これらはサナギになってから成虫になる完全変態昆虫と、サナギにならないで成虫になる不完全変態昆虫に大別されます。

⇛ 主な害虫の特徴と対策・予防法

ダニ

ダニは、昆虫に比較すると小さく、体から糸を出して移動可能なクモに近い動物。

口針と呼ばれる注射針状の口で茎葉や果実を吸汁して食害します。

被害に遭うと、果実などの表面に吸汁痕が残り品質が低下します。

⇛ ハダニの特徴と対策・予防法

センチュウ

センチュウは、土壌中に生息し、細長くミミズに似ています。

植物に寄生するセンチュウは体長0.5〜2mm程度で根から植物体に侵入し食害します。

主なものに、ネコブセンチュウ、ネグサレセンチュウ、シストセンチュウなどがあります。

⇛ センチュウ類の特徴と対策・予防法

このページをシェアする