ズッキーニの栽培方法・育て方のコツ

家庭菜園の初心者の方向けに、ズッキーニの栽培方法を写真とイラスト付きでまとめています。

ズッキーニ栽培の特徴、栽培時期、栽培手順・育て方のコツ、発生しやすい病害虫と対策など。

ズッキーニ栽培の特徴

ズッキーニ栽培

種類 科目 好適土壌pH 連作障害
ズッキーニ ウリ科 6.0〜6.5 連作可能

ズッキーニは、ウリ科のペポカボチャという仲間で、別名をつるなしカボチャと言います。

ツルは伸びませんが、大型の葉が広がるので、栽培には広い面積が必要です。

大きなキュウリのような形をしていますが、丸型やUFO型もあり、色も緑から黄緑、黄色まで、さまざまな品種があります。

栽培のポイント

  • 一株が大きく育つので、十分な株間と畝間をとって植え付ける
  • 苗が小さいうちは、寒冷紗などでトンネル掛けして保温、害虫予防する

ズッキーニの栽培時期

ズッキーニの栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります。

3月中旬にポットに種を蒔いて育苗し、5月上旬頃に定植、7月〜8月頃の収穫です。

直播きも可能で、4月下旬以降、暖かくなってから種をまきます。

ズッキーニの栽培時期・栽培スケジュール

上記は目安です。地域や品種により異なるので参考程度として下さい。

ズッキーニの栽培方法

ズッキーニの栽培方法は、次のような流れになります。

種まき・育苗

ズッキーニの種
ポットへズッキーニの種まき
ズッキーニの育苗
温室でズッキーニ苗の育苗

12cmポットに1粒ずつ、指で1cmの深さに押し込んで種をまきます。

軽く土をかけ、たっぷりと水をやります。

ポット苗は、そのまま暖かい環境で育てます。

⇛ 庭やベランダで作る簡易な育苗ハウス・ビニール温室

土作り

ズッキーニの原産は中南米の砂漠周辺。同じウリ科のスイカやカボチャ同様、乾燥と過湿を嫌います。

梅雨に入っても障害が出ないよう、高めの畝を用意して水はけをよくしておきます。

また、育つと大型の葉が広がるので、広い面積が必要になります。株間100cmほど確保しておきたいところ。

pHは6.0〜6.5が目安です。

肥料

生育初期に肥料が多いと、節間が伸び、生育初期から倒れやすくなるため、元肥は控えめにします。

肥料には、「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。

植え付け

定植時期のズッキーニ苗
ズッキーニの定植

本葉が4〜5枚出たら、株間100cmほどあけて畑に定植します。

定植の前にポットごと水につけて吸水させておくか、定植後たっぷりと水をやります。

2株以上育てると受粉しやすくなります。

マルチング

ズッキーニは根が浅いので、植え付け直後は土が乾き過ぎないように、マルチを張って乾燥と泥はねを防ぎます。

また、実が土に触れると傷みやすいので、敷きワラを敷いておくのもオススメです。

トンネル掛け

ズッキーニ若苗のあいだはトンネル掛け

植え付け後、苗が風であおられないように、穴あき透明ビニールをトンネル状にかぶせます。

風よけのほか、保温や保湿、防虫(ウリハムシが付きやすい)の効果もあります。

日中温度が上がりすぎないよう、穴あきのもの、または、トンネルの裾をあけておきましょう。

連作障害

ズッキーニは連作障害が出にくいため、同じ場所での連作が可能です。

支柱

ズッキーニはつるなし(立ち性)のカボチャですが、葉の展開に伴って茎は伸長します。このため、生育途中から倒れて地面を這います。

そこで、斜めに2本の支柱を立て、茎を横向きに誘引します。こうすると光が葉によく当たるようになります。

ズッキーニを2本の支柱で斜めに誘引

尚、茎を縦に誘引すると、茎が長くなる生育中期〜後期に、茎葉の重みや風雨で倒れてしまいます。

私も写真のように支柱を立てて試したことはありますが、途中から茎への負担が大きくなり、最後には折れてしまいました…

支柱でズッキーニを縦に誘引
支柱でズッキーニを誘引
ズッキーニを支柱に誘引するのは難しい

追肥は月に2回

ズッキーニの追肥

植え付けから2週間後、株が大きくなってきたところでトンネルを外します。

このタイミングで1回目の追肥を株間に施します。

以降、2週間に1度ずつ、畝の肩に追肥を行います。

受粉

ズッキーニに花がついた

雌花が咲いたら、受粉させます。

花のガクの下に膨らみがあるのが雌花、ないのが雄花です。

ズッキーニの雌花
ズッキーニの雄花

ズッキーニは、受粉しないと果実が肥大しません。

昆虫や風によって自然に受粉することもありますが、確実に着果させるために人工授粉させておきます。

雌花は早朝の短い時間にしか咲かないため、開花したら、遅くても朝の9時前には人工授粉を行います。

雄花を取って(または筆や綿棒を使って雄花から花粉をとり)、雌花の柱頭にこすりつけて受粉させます。

ズッキーニ人工授粉(雄花から花粉をとる)
ズッキーニ人工授粉(雌しべに花粉をつける)

尚、受粉がうまく行われないと、均一に肥大せずに先細りした果実になってしまいます。

この実は大きく育たず、食用にもなりません。残しておくと腐ってしまい、病気が蔓延する原因になるため、未受粉の実は見つけ次第、はさみで切って処分しておきましょう。

ズッキーニ受粉できずに自然落下
ズッキーニ受粉できずにカビが生えて腐る

収穫

開花後、4〜5日ほどで収穫適期です。

実の長さが20cmほどになったら、果梗からハサミで切り取って収穫します。

収穫期のズッキーニ
ズッキーニの収穫
収穫したズッキーニ

尚、収穫が遅れるとヘチマのように大きくなって食味が落ち、株にも負担が掛かるため、早めに収穫するようにしましょう。

下葉刈り

ズッキーニ収穫時に下の葉をかき取る

また、ズッキーニは成長するに従い、大きめの葉が混み合って風通しが悪くなります。

そこで、実を収穫したら、すぐ下の葉を株元から切り取って風通しをよくしてやります。日当たりが良くなり、株も長持ちし、すっきりして収穫もしやすくなります。

発生しやすい病害虫

ズッキーニに発生しやすい代表的な病害虫と、その対策・予防法をまとめています。

病気

うどんこ病

ズッキーニに発生した「うどんこ病」

葉の表面に、薄く白い粉状のカビが発生します。

⇛ うどんこ病の症状と対策・予防法

軟腐病(なんぷびょう)

組織が水浸状になり、軟化して独特の悪臭を放ち腐敗します。

⇛ 軟腐病の症状と対策・予防法

害虫

ウリハムシ

ズッキーニの葉についているウリハムシ

体長7〜8mmで茶色の甲虫が、葉を食害して穴だらけにしてしまいます。

⇛ ウリハムシの特徴と対策・予防法