コマツナ(小松菜)の栽培方法・育て方のコツ

コマツナ(小松菜)の栽培方法・育て方のコツ

家庭菜園の初心者の方向けに、コマツナ(小松菜)の栽培方法を写真とイラスト付きでまとめています。

コマツナ栽培の特徴、栽培時期、栽培手順・育て方のコツなど。

コマツナ(小松菜)の病害虫コマツナ(小松菜)の病気と害虫

コマツナ栽培の特徴

コマツナ(小松菜)栽培の様子
種類科目好適土壌pH連作障害
コマツナアブラナ科5.5〜6.5あり:輪作年限1〜2年

江戸時代から東京で作られており、小松川地区の地名から名前が付いた関東の代表的な菜っ葉「コマツナ(小松菜)」。

肥料が好きなので、元肥となる堆肥は多めに入れ、追肥も施します。

ほぼ一年中栽培することができますが、冷涼な時期に栽培したものは甘くて柔らかいので、秋まきがオススメです。

栽培のポイント
  • 畑に直播きして間引きしながら育てる
  • 秋まきは9月下旬に種まき後、2週間おきに分けてまくと長く収穫できる

コマツナの栽培時期

コマツナの栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります。

コマツナ(小松菜)の栽培時期・栽培スケジュール

栽培しやすい時期は春と秋ですが、真夏は遮光/真冬は防寒対策することで、ほぼ一年中栽培することができます。

上記は目安です。地域や品種により異なるので参考程度として下さい。

コマツナの栽培方法

コマツナの栽培方法は、次のような流れになります。

土作り

耕運機で耕して土作り作業

コマツナは肥料好きなので、堆肥とたっぷりの元肥を鋤き込んで耕しておきます。

土壌酸度(pH)の目安は5.5〜6.5です。

肥料

葉を収穫する野菜なので、生育初期から窒素を切らさないようにします。

肥料には、「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。

連作障害・コンパニオンプランツ

コマツナは連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を1〜2年あけるようにします。

また、一緒に植えることで良い影響を受ける「コンパニオンプランツ」には次のようなものがあります。

コンパニオンプランツ効果
シュンギク
レタス
独特の香りが、アブラナ科につく「モンシロチョウ」「コナガ」などの害虫を防除する
ニラニラの香りが、アブラナ科野菜につく害虫「ダイコンハムシ」を忌避する。
刈り取ったニラの葉を畝の上に敷くだけでも効果あり。
ダイコンハムシ対策に刈り取ったニラを畝に敷く
刈ったニラの葉を敷いてダイコンハムシを予防

種まき

種は畑に直播きします。

条間15cmでまき溝をつけ、1〜1.5cm間隔で条播きに。軽く覆土をして鎮圧し、たっぷりと水をやります。

MEMO

11月以降も種まきはできますが、寒くなってからは防寒対策が必要。種をまいた上から寒冷紗や不織布をベタ掛けしておきます。(被覆資材

間引き・追肥

間引きと追肥はセットで行います。

本葉が1〜2枚の頃、株間3〜4cmに間引き。条間に追肥を施します。

さらに、草丈が7〜8cmに伸びたら、株間5〜6cmに間引き。条間に追肥を施します。

それぞれ、除草を兼ねて中耕・土寄せしておきます。

MEMO

以降、葉色が淡くなったら追肥します。肥料が多すぎるとえぐみが強くなるので施肥量には注意。

真夏は遮光・真冬は防寒対策

寒冷紗でトンネル掛け

葉菜類の中で耐暑・耐寒性の高いコマツナですが、比較的冷涼な気候でよく育ちます。

真夏は寒冷紗で遮光真冬はビニールトンネルで防寒対策しておくと効果的です。

収穫

草丈が20〜25cmになれば収穫時期です。

ハサミで根元を切って収穫します。(または、手で株元を掴み、根ごと抜き取ります)

大株になりすぎると固くなり葉にアクが出てくるため、草丈30cmくらいまでには収穫してしまいましょう。