
家庭菜園の初心者の方向けに、コマツナ(小松菜)の栽培方法を紹介します。
基本情報

江戸時代から東京で作られており、小松川地区の地名から名前が付いた関東の代表的な菜っ葉「コマツナ(小松菜)」。
肥料が好きなので、元肥となる堆肥は多めに入れ、追肥も施します。
ほぼ一年中栽培することができますが、冷涼な時期に栽培したものは甘くて柔らかいので、秋まきがオススメです。
- 畑に直播きして間引きしながら育てる
- 秋まきは9月下旬に種まき後、2週間おきに分けてまくと長く収穫できる
栽培時期
コマツナの栽培スケジュールです。

上記は目安です。地域や品種により異なるので参考程度として下さい。
栽培しやすい時期は春と秋ですが、真夏は遮光/真冬は防寒対策することで、ほぼ一年中栽培することができます。
栽培方法
コマツナの栽培は、次のような流れになります。
土作り

コマツナは肥料好きなので、堆肥とたっぷりの元肥を鋤き込んで耕しておきます。
土壌酸度(pH)の目安は5.5〜6.5です。
肥料
葉を収穫する野菜なので、生育初期から窒素を切らさないようにします。
肥料には、「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。
種まき


種は畑に直播きします。
条間15cmでまき溝をつけ、1〜1.5cm間隔で条播きに。軽く覆土をして鎮圧し、たっぷりと水をやります。
防虫対策


アオムシをはじめ、カブラハバチやヨトウムシなどアブラナ科を好む害虫は多く、気をつけないと葉が穴だらけになってしまいます。
種をまいた後は、すぐに防虫トンネルを掛けるようにしましょう。
間引き・追肥


間引きと追肥はセットで行います。
本葉が1〜2枚の頃、株間3〜4cmに間引き。条間に追肥を施します。
さらに、草丈が7〜8cmに伸びたら、株間5〜6cmに間引き。条間に追肥を施します。
それぞれ、除草を兼ねて中耕・土寄せしておきます。
真夏は遮光・真冬は防寒対策
葉菜類の中で耐暑・耐寒性の高いコマツナですが、比較的冷涼な気候でよく育ちます。
真夏は寒冷紗で遮光、真冬はビニールトンネルで防寒対策しておくと安心です。
収穫
草丈が20〜25cmになれば収穫時期です。


ハサミで根元を切って収穫します。(または、手で株元を掴み、根ごと抜き取ります)
大株になりすぎると固くなり葉にアクが出てくるため、草丈30cmくらいまでには収穫してしまいましょう。
連作障害とコンパニオンプランツ
連作障害
同じ科の野菜を同じ場所で続けて栽培すると、土壌中の成分バランスが偏って、病気や生育不良になりやすくなる「連作障害」。
コマツナは連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を1〜2年あけるようにします。
コンパニオンプランツ
違う種類の野菜を混植することで、病害虫を抑えたり生長を助けるといった良い影響が出る「コンパニオンプランツ」。
コマツナと相性のいい野菜には次のようなものがあります。
