
幼虫(黒色のイモムシ)が集団で葉を食害する「カブラハバチ」。
カブラハバチ被害の特徴と、対策・予防法をまとめています。
カブラハバチ被害の特徴
カブラハバチは草食タイプの蜂の仲間。老齢幼虫は小さくて真っ黒く「ナノクロムシ」とも呼ばれます。
成虫のハチが葉肉の中に卵を産みつけ、孵化した幼虫が柔らかい葉を中心に食害します。大量発生すると葉脈だけを残して食べ尽くされてしまうこともあります。
幼虫は体長10〜20mmほど、やや光沢のある黒色をしたイモムシ状の幼虫。成虫は体長7〜8mmで、頭部と翅が黒く、胴体がオレンジ色。


尚、カブラハバチという名前は、”カブラの葉を食べる蜂”という意味ですが、アブラナ科全般につきます。
カブラハバチ被害の様子
主にアブラナ科の葉物野菜が被害を受けます。


写真はチンゲンサイの葉を食害しているカブラハバチの幼虫。まわりには糞が散在。
カブラハバチの対策・予防法
対策
幼虫は昼間でも集団で葉に寄生しているので、見つけたら捕まえて駆除、または、葉を切り処分します。
手で触るとポロッと地面に落ちて丸くなって動かなくなり、土に落ちると紛れて見つけにくくなります。そのため、駆除するときは動きの鈍い早朝にするのがオススメです。
また、農薬を使う場合は「マラソン乳剤」などが効果的です。散布型で使い易く、広範囲の害虫に効くため、1本あれば何かと便利です。
農薬の参考リンク
予防法
成虫が飛来し産卵するのを防ぐことが大切です。
アブラナ科野菜を植え付けたあと、すぐに防虫ネットや寒冷紗でトンネル掛けしておけば、産卵を防ぐことができます。

病害虫の参考リンク