
土中に潜み、根や発芽直後の芽を食害する「ケラ」。
ケラによる被害の特徴と、対策・予防法をまとめています。
ケラ被害の特徴
「手のひらを太陽に」の歌に出てくる「オケラ」です。
体長3〜5cmほどの虫で、コオロギの仲間ですがモグラに似ており、幼虫・成虫ともに地中で生活します。
夜に畑などの土の中から「ジー」と言う鳴き声が聞こえると「ミミズが鳴いている」と言われることがありますが、これはケラの鳴き声です。
水を多く含んだ柔らかい泥地や湿地を好み、雑食性でミミズや昆虫、植物の根や塊茎を食べます。
地中にトンネルを作りながら根を食べ、根を浮かせ苗木を倒伏させます。ジャガイモやサツマイモなどは、イモの部分が食害されて穴だらけになります。

ケラの対策・予防法
対策
見つけしだい手で捕まえて駆除します。
土中で食害するのでわかりにくいのですが、生育が悪いとき、株を掘って根が明らかに少なければ、付近を掘って確認して駆除しましょう。
農薬(殺虫剤)を使う場合は、苗の植え付け前に「ダイアジノン」を土に混和させておくことで、土中に潜むケラを退治し予防することができます。
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農薬の参考リンク
予防法
湿地を好むので、排水を良くすることが大切です。
また、栽培場所の周りに波板を埋めておくと、侵入を防ぐのに効果的です。
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