ネギコガ|被害の特徴・生態と防除方法

ネギコガ

ネギコガ」は、ネギやニラの葉を食害して作物の生育を妨げる蛾の幼虫です。

本記事では、被害の特徴から生態、効果的な防除方法までを写真付きで解説します。

被害の特徴

蛾の仲間(アトヒゲコガ類)で、体長1cmほどで淡緑色の幼虫が葉肉に潜り、内側から表皮を残して葉を食害します。

葉には白い筋状の跡が残ります。

MEMO

ネギハモグリバエの被害と似ていますが、ネギコガの場合は白い筋の端に穴があいていることがあります(老齢幼虫が外に出る時にあけた穴)。また、葉を裂いて幼虫を確認すると見分けることができます。

ネギコガが発生しやすい野菜

生態

ネギ属植物だけを食害し、葉の表面に産卵。孵化した幼虫は葉に潜り込み食害します。

成長すると葉に穴をあけて表に出てきて、葉上に荒い網目状の繭をつくり、その中で蛹になります。

ネギコガの繭
ネギコガの繭

春から秋にかけて発生が多くなります。

防除方法

対処法

葉に白線を見つけ次第、葉を開いて幼虫を駆除します。

有効な薬剤(農薬)

薬剤防除に有効な農薬には、次のようなものがあります。

ベニカS乳剤」は、チョウ目害虫に優れた効果がある殺虫剤。速効性と持続性があり、害虫を効果的に退治します。

ベニカAスプレー」は、植物を食べる虫や群がる虫をすばやく退治するスプレー式の殺虫剤。ノックダウン効果に優れ、素早い効きめが特徴です。

注意

農薬は「使用できる作物」が決められており、それ以外の作物には使用できません。農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、作物にあった薬剤を選びましょう。

予防法

防虫ネをかけて成虫の侵入・産卵を防ぎます。

防虫ネットでトンネル 被覆資材の種類とトンネルの掛け方
MEMO

植物の様子がおかしいと思っても、症状から見分けるのは難しいもの。

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