イモキバガ(イモコガ)|被害の特徴・生態と防除方法

イモキバガ(イモコガ)|野菜の害虫

イモキバガ(イモコガ)」は、葉や茎を食害して作物に被害を与える蛾の幼虫です。

本記事では、被害の特徴から生態、効果的な防除方法までを写真付きで解説します。

被害の特徴

キバガ類(蛾の仲間)の一種で、主にサツマイモに取り付くイモキバガイモコガとも呼ばれます。

体長15mm、頭は光沢のある黒色をした幼虫が、葉を巻いて内側から葉肉を食害します。

イモキバガ(イモコガ)の幼虫
イモキバガが発生しやすい野菜

生態

年4〜7回発生。

成虫で枯れ草や落葉の中で越冬。葉の表や裏、葉柄に産卵し、5〜10月にかけて幼虫が見られます。

防除方法

対処法

葉を折り曲げて食害し、被害が目立つので、発生に気づきやすいです。見つけたら葉を開いて幼虫を駆除します。

有効な薬剤(農薬)

薬剤防除に有効な農薬には、次のようなものがあります。

ベニカS乳剤」は、チョウ目害虫に優れた効果がある殺虫剤。速効性と持続性があり、害虫を効果的に退治します。

注意

農薬は「使用できる作物」が決められており、それ以外の作物には使用できません。農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、作物にあった薬剤を選びましょう。

予防法

防虫ネットをトンネル掛けして成虫の産卵を防ぎます。

防虫ネットでトンネル 被覆資材の種類とトンネルの掛け方

また、枯れ草や落葉を排除することで、成虫の越冬場所をなくします。

MEMO

植物の様子がおかしいと思っても、症状から見分けるのは難しいもの。

そんな場合は、写真から自動で病害虫診断してくれるサービスもあります。

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