エダマメ(枝豆)の栽培方法・育て方のコツ

エダマメ(枝豆)栽培

家庭菜園の初心者の方向けに、エダマメ(枝豆)の栽培方法を写真とイラスト付きでまとめています。

エダマメ栽培の特徴、栽培時期、栽培手順・育て方のコツ、発生しやすい病害虫と対策など。

エダマメ栽培の特徴

エダマメ(枝豆)栽培の様子

種類 科目 好適土壌pH 連作障害
エダマメ マメ科 6.0〜6.5 あり:輪作年限2〜3年

ダイズ(大豆)を若いうちに収穫して野菜として食べるのがエダマメ(枝豆)です。

茶豆や黒豆など品種も多くありますが、栽培時期が異なることがあるので事前に確認しておきましょう。

元肥は少なめに、種まき後の鳥害対策に気をつける、収穫適期を逃さないなどが栽培のポイントです。

栽培のポイント
  • 根粒菌が栄養分を作り出すので、肥料(窒素)は少なめにする
  • 畑に直播きする場合は、鳥害対策をする
  • 株全体の8割くらいが膨らんだら収穫する

エダマメの栽培時期

エダマメの栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります。

夏に収穫する場合は4月から育苗して畑へ植え付け、秋に収穫する場合は7月に畑に直播きして栽培します。

エダマメ(枝豆)の栽培時期・栽培スケジュール

上記は目安です。地域や品種により異なるので参考程度として下さい。

エダマメの栽培方法

エダマメの栽培方法は、次のような流れになります。

土作り

種まきの3週間前に堆肥を、2週間前に石灰を入れて耕しておきます。

pHは6.0〜6.5が目安です。

その後、種まきの1週間前に元肥を入れ、株間30cmを確保して畝を立てます。

肥料

マメ科の植物の根には、空気中の窒素を固定する根粒菌が共生していて、自ら栄養分を作り出します。(根粒菌は、根の粒に住みついています)

エダマメの根に付いている根粒菌
マメ科の根に付いている根粒菌

そのため、窒素肥料を控えめにし、元肥を施したあとは基本的に追肥は施しません。(開花前後から根粒菌が本格的に窒素供給を始めます)

肥料分が多すぎると過繁茂になり、さやのつきが悪くなる上に、どんどん伸びて倒伏しやすくなるので注意。

肥料には、「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。

種まき

エダマメの種
エダマメの種まき
エダマメの種の鳥害対策に不織布
エダマメ苗の間引き

エダマメの種はダイズです。

株間30cmで1ヶ所に3粒ずつ、深さ2cmくらいに種まき。土を被せて軽く押して鎮圧し、たっぷりと水をやります。

種まき直後は、カラスやハトが豆や芽を食べてしまうことが多いので、本葉が出るまで不織布などをベタ掛けしておくと安心です。

本葉が2〜3枚出たところで、生長のよい苗を1本残して間引きします。

苗を2本残して競合させた方が、根張りがよく、実りがよくなるとも言われます。

夏に収穫するエダマメは育苗する

夏に収穫するエダマメは、4月下旬頃から育苗して畑に植え替えます。(またはマルチを張って地温を上げて直播きも可能。)

ポットに種まき用の培土を詰め、3粒ずつ種をまきます。1cmほど覆土、鎮圧して、たっぷりと水をやります。

そのまま育苗して、1本に間引き、本葉2枚の頃に畑に植え付けます。(間引きで2本残して、2本ずつ定植するのも可。)

尚、夏に収穫する場合は、栽培時期の早い品種(早生種)を選ぶようにしましょう。

連作障害

エダマメは、連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を2〜3年あけるようにします。

また、エダマメには、マメ科の根に付く根粒菌が空気中の窒素を固定して土壌を肥沃にし、菌根菌がリン酸分などの養分を吸収しやすくする効果があるため、コンパニオンプランツとしての利用もオススメです。

土寄せ

エダマメの土寄せ1回目
エダマメの土寄せ2回目

草丈10cmの頃に1回目の中耕。畝間を軽く耕し、株元に土寄せします。中耕することで、雑草を防ぎ、苗の根に酸素を送る効果があります。

草丈20cm〜30cmに生長したところで、2回目の中耕と土寄せを行います。

1回目の土寄せは生育初期の根の張りをよくし、2回目の土寄せは成長期の倒伏を予防します。

本葉5枚で摘心

エダマメのさやが付くのは、節の部分、葉や枝のつけ根です。そのため、枝数が増えれば節の数も増えて、収穫量が多くなります。

枝数を増やすのに効果的なのが摘心。本葉5枚が展開する頃に頂芽を摘み取ります。

エダマメの本葉5枚で摘心する

すると、主茎の養分が行き場を失い、側枝の生育に回って、枝数が増えやすくなります。

また、草丈が低く抑えられることで、株の倒伏防止にも役立ちます。

開花

エダマメの開花
エダマメのさやが付いた

エダマメの花は葉のつけ根に付きます。品種により白色やピンクなどがあります。

花のあと、さやが付きます。

開花からさやが付きだすまでの期間、しっかり水分補給ができていないと豆が太らないので注意。

雨が降らず乾燥する時期は、水やりする必要があります。但し、エダマメは湿害に弱いので、量は少なく、回数を多めにしましょう。

収穫

収穫時期のエダマメ
実が膨らんで収穫期のエダマメ

さやが大きくなり、実がしっかり膨らんだら収穫時期です。

未熟豆を食べるエダマメは収穫適期が短く、さやの中の実が全て膨らむまで待っていると採り遅れになります。

株ごと引き抜いて収穫する場合は、全体の8割くらいが膨らんだ段階で収穫してしまいましょう。

大きくなったさやから、ハサミで切って収穫するもよし。株元にスコップを入れて、株ごと引き抜いてもよし。

エダマメを1つずつ収穫
エダマメを株ごと収穫
収穫したエダマメ

エダマメは枝から切り離すと急激に鮮度が落ちるので、収穫後すぐに茹でるようにしましょう。

葉付き、枝付きのまま持ち帰り、茹でる直前にさやを外すのがオススメです。

ダイズの収穫

エダマメの時点で収穫せずに待ち、葉も茎も枯れてカラカラに乾燥すれば、ダイズとして収穫することができます。

黒豆の収穫

写真は、ダイズの一種である黒豆。

収穫直後は水分が多いので、十分に乾燥させてから豆を取り出すのがポイントです。

トラブル・生育不良

エダマメ栽培によくある、トラブル・生育不良などをまとめています。

発芽率が悪い

エダマメ(ダイズ)は、種の寿命が短いため、2〜3年も経つと発芽率が極端に悪くなります。

新しい種を購入してまくか、自家採取なら昨年採れた新豆をまくようにしましょう。

また、まいた種や発芽したばかりの若芽は鳥の大好物なので、鳥に食べられているかもしれません。

種まき後すぐに不織布などを掛けて鳥害対策するようにしましょう。

株は元気なのにさやが少ない

茎葉が旺盛に茂っているのに、さやの付きが悪いのは、ツルボケを起こしています。

原因は窒素肥料の過多です。

肥料を控えにしましょう。

さやが付いているのに実が大きくならない

主な原因は「カメムシ」による吸汁被害です。

防虫ネットで覆って防ぎましょう。

他には、開花時期の水不足、種まき時期が適切でない(早生種を遅まきした等)が原因として考えられます。

発生しやすい病害虫

エダマメに発生しやすい代表的な病害虫と、その対策・予防法をまとめています。

病気

萎凋病(いちょうびょう)

下葉から黄化してしおれ、生育不良となり枯れてしまいます。

⇛ 萎凋病の症状と対策・予防法

白絹病(しらきぬびょう)

地際の茎に白い綿状の菌糸ができます。

酸性土壌で発生しやすいので、土壌の酸度調整を行います。(酸性度(pH)の測定・調整方法

また、発病株はすぐに抜き取り、土を太陽熱殺菌します。(太陽熱土壌消毒の方法

立枯れ病

茎の地ぎわ部に縦長の褐変が現れ、やがて茎全体が褐色になって枯れてしまいます。

⇛ 立枯病(たちがれびょう)の症状と対策・予防法

べと病

葉に淡黄色の病斑ができ、裏面に灰白色のカビが発生します。

⇛ べと病の症状と対策・予防法

害虫

ダイズアブラムシ

小さな虫が葉裏、葉柄、茎の先端やさやに群生して、吸汁加害します。

ウイルス病を媒介するため、注意が必要。

⇛ アブラムシの特徴と対策・予防法

カメムシ

花が咲き終わってさやができ始める頃から、ホソヘリカメムシやアオクサカメムシなど様々なカメムシがやってきます。

さやが吸汁されると、落果したり、豆が入らなかったり、豆が変形したりします。

⇛ カメムシの特徴と対策・予防法

コガネムシ類

成虫が葉を食害します。(成葉を食べるため、生育や収量への影響は小さい。)

⇛ コガネムシ類の特徴と対策・予防法

シロイチモジマダラメイガ

枝豆のさやに虫が入っている証拠の穴
枝豆の中に入って食害するシロイチモジマダラメイガ

エダマメの大敵。

黄緑色をしたイモムシ状の幼虫がさやに潜り込んで豆を食害します。

さやに小さな穴があいている場合は注意。中に幼虫が入り込んでいます。

⇛ メイガ類の特徴と対策・予防法

ダイズサヤムシガ

体長15mmほどのイモムシ状の幼虫が、新葉をつづり合せ葉を食害したり、さやに入り込み豆を食害します。

防虫ネットをトンネル掛けして予防し、見つけたらすぐ取り除きます。

ミツモンキンウワバ(ヤガ類)

体長3cmほどの幼虫(緑色で頭が小さい)が、葉を食害します。

⇛ ヤガ類の特徴と対策・予防法

ハスモンヨトウ

ハスモンヨトウ(ヨトウムシ)

茶色でイモムシ状の幼虫が葉を食害します。

⇛ ヨトウムシの特徴と対策・予防法