シソの栽培方法・育て方のコツ

シソの栽培方法・育て方のコツ

家庭菜園の初心者の方向けに、シソの栽培方法を写真とイラスト付きでまとめています。

シソ栽培の特徴、栽培時期、栽培手順・育て方のコツ、発生しやすい病害虫と対策など。

シソ栽培の特徴

シソ栽培の様子

種類 科目 好適土壌pH 連作障害
シソ シソ科 6.0〜6.5 連作可能

葉の色が緑色の「青紫蘇(青ジソ)」、赤紫色の「赤紫蘇(赤ジソ)」があり、また、葉の表面が平らなものと、ちりめん(葉に縮みが多い)のものがあります。

栽培方法は同じですが、青ジソはは葉を摘みながら株を育て、赤ジソは収穫適期に株ごと抜き取って収穫します。

薬味や刺身のツマなどにと用途が多いのも魅力で、栽培方法も簡単なので家庭菜園にオススメです。

栽培のポイント
  • 湿り気のある場所を好み、敷きわらなどで乾燥防止する
  • 発芽適温が20〜25度と高めなので、気温が上がってから種まきする

シソの品種

収穫適期のシソ(青紫蘇)

青紫蘇(青ジソ)

葉を用いる「大葉」をはじめ、「花穂ジソ」「穂ジソ」「シソの実」「芽ジソ」など用途多彩。

赤紫蘇の栽培

赤紫蘇(赤ジソ)

梅干しや紅生姜の色付けに利用したり、紫蘇ジュースにも使えます。

梅干しの作り方はこちらの記事も参考にどうぞ。

自家製手作り梅干し 自家製 梅干しの作り方

シソの栽培時期

シソの栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります。

育苗する場合は4月中〜下旬、畑に直播きする場合は5月以降、気温が上がってからが種まき時期です。

シソの栽培時期・栽培スケジュール

上記は目安です。地域や品種により異なるので参考程度として下さい。

シソの栽培方法

シソの栽培方法は、次のような流れになります。

種まき

シソの種
ポットでシソの発芽
ビニール温室で育苗

ポットに5〜6粒ずつ種をまき、ふるいでごく薄く土をかけて、たっぷりと水をやります。

シソの種は発芽の時に光が必要な「好光性種子」なので、覆土はできるだけ薄くし、しっかりと鎮圧しておきます。

本葉が1、2枚出た頃に、成長の良い苗を選んで1本に間引きます。

ポット苗は、ビニール温室などの暖かい環境で育苗します。

育苗のポイント
  • 日光には充分当てるが、高温になりすぎないよう換気に注意
  • 夜に水分が多いと徒長の原因になるため、水やりは朝に行う

また、シソは畑に直播きすることもできます。直播きする場合は、5月以降の気温が上がってから行います。⇛ 畑に直播きする場合

芽ジソの収穫

双葉が開いて本葉が出ないうちに間引きしたものは、「芽ジソ」として刺身のつまなどに使えます。

芽ジソの栽培・収穫

芽ジソをたくさん収穫したい場合は、種をプランターなどに広くばら撒きして間引き収穫し、株を育てる分だけを本葉2枚の頃にポットに移植すると効率的です。

土作り

植え付け3週間前に堆肥を、2週間前に石灰を入れて耕しておきます。

pHは6.0〜6.5が目安です。

その後、植え付け1週間前に元肥を入れ、株間40cmほどを確保して、畝を立てます。

肥料

葉を収穫する野菜なので、生育初期から窒素を切らさないようにします。

肥料には、「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。

連作障害・コンパニオンプランツ

シソは連作障害が出にくいため、同じ場所での連作が可能です。

また、コンパニオンプランツとして、赤ジソ×青ジソを混植すると色と香りの違いで互いの害虫が忌避できる効果があります。

注意点として、混植した状態で花を咲かせると交雑が起こりやすいため、種採りをする場合は混植しないようにしましょう。

植え付け

定植期のシソの苗
シソの苗の植え付け

苗が本葉4、5枚になったら、定植の適期です。

株間40cmほどで、畑に植え付けます。

定植の前にポットごと水につけて吸水させておくか、定植後たっぷりと水をやります。

畑に直播きする場合

畑に直播きする場合は、株間40cmで1ヶ所に5〜6粒ずつ点蒔きします。

薄く覆土をして鎮圧し、たっぷりと水をやります。

発芽したら順次間引きをして、最終的に1本立ちにします。

追肥

シソの株に追肥

草丈が20cm前後になったら、株元に追肥を施し、土を寄せておきます。

その後は月に1〜2回ほど、畝の脇に少量の追肥を施します。

敷きワラマルチ

シソの株元に敷きわらマルチ

夏期の乾燥で根が傷むと、葉がごわごわして質が低下します。

梅雨が終わったら乾燥を防ぐために、株元に敷きわらや刈り草などで覆っておきましょう。

こうすることで、土壌水分の蒸散を防ぎ、香り高く柔らかい葉を収穫することができます。

収穫

収穫適期のシソ(青紫蘇)
シソ(青紫蘇)の葉を摘んで収穫
葉を摘んで収穫した青ジソ

まずは「大葉」の収穫。

主茎の葉が10枚以上になったら、下の方の大きな葉から収穫します。

注意
成長点に近い若い葉は、柔らかく香りも強いのですが、頂部の葉ばかりを収穫すると株の生育が悪くなります。

香りを保つためには、手で葉を触りすぎないように軸を持つようにしましょう。

尚、本葉7〜8枚で摘芯して、わき芽を多く発生させ、柔らかい葉をたくさん収穫するという方法もあります。(うちは放任栽培です。)

赤ジソの収穫

収穫適期の赤紫蘇

梅干し用などに使う赤ジソは、株を束ねて根ごと引き抜いて収穫します。

草丈30〜40cmになったら収穫適期です。

花や実の収穫

短日性植物のシソは、秋が近づくと「とう立ち」して花穂が出だします。

とう立ちして穂が伸びた紫蘇

この頃になると葉は小さく品質も悪くなるので、大葉としての収穫は終了。続いて、「花穂ジソ」「穂ジソ」「シソの実」の収穫になります。

花穂が伸びて、下の方から順に花が咲いて実を結んでいきます。

花が咲き始めた頃のものを「花穂ジソ」と言い、刺身のつまや天ぷらして食べます。

花穂ジソ(青紫蘇、白い花)
花穂ジソ(赤紫蘇、赤い花)

その後、花の後に穂の実が膨らんできて、下の方が実を結び先端に少し花が残る頃が、「穂ジソ」「シソの実」の収穫適期。

穂ジソ、シソの実の収穫時期

シソの実は、穂を指でしごくようにして実を採ります。

収穫したシソの実は、醤油漬けや塩漬けなどに。

発生しやすい病害虫

シソに発生しやすい代表的な病害虫と、その対策・予防法をまとめています。

病気

褐斑病(かっぱんびょう)

葉に黒褐色の大小の病斑ができ、やがて広がって葉を枯らします。

発病した葉はなるべく取り除くようにします。

また、有効薬剤には「STダコニール1000」などがあります。

その他の病気
青枯病 収穫前は頂部がしおれて枯れ、収穫時には切り口より菌が入って茎などが黒変します。
さび病 葉裏に盛り上がったオレンジ色の斑点ができます。

害虫

カンザワハダニ

葉裏に寄生して吸汁加害します。

被害葉には白い斑点ができ、被害が進むと全体が白くかすり状になります。

⇛ ハダニ被害の特徴と対策・予防法

ベニフキノメイガ

シソの葉が粘着性の糸でつづられている
ベニフキノメイガがシソの葉を糸でつづり食害している
ベニフキノメイガがシソの葉を食害している

イモムシ状の幼虫が、葉や枝を糸でつづり合わせて食害します。

被害箇所は周囲と比べて茶褐色に見えます。

⇛ メイガ被害の特徴と対処・予防法

その他の害虫
オンブバッタ 葉を食害し、ひどいと株が丸裸にされます。
チャノホコリダニ 成長点付近に寄生して吸汁加害します。
ハスモンヨトウ イモムシ状の幼虫が、葉肉を裏側から食害します。