ゴボウの栽培方法・育て方のコツ

ゴボウの栽培方法・育て方のコツ

家庭菜園の初心者の方向けに、ゴボウの栽培方法を写真とイラスト付きでまとめています。

ゴボウ栽培の特徴、栽培時期、栽培手順・育て方のコツ、発生しやすい病害虫と対策など。

収穫作業に手間が掛からない、袋栽培の方法です。

ゴボウ栽培の特徴

ゴボウの袋栽培の様子
種類科目好適土壌pH連作障害
ゴボウキク科5.5〜6.5あり:輪作年限4〜5年

地中深くまで根をのばすゴボウは、畑の土を大きく動かすことになり、次の作付けのためにも良い土を作ってくれます。

ゴボウは収穫が大変そう…と敬遠されがちですが、短根種を袋栽培すれば収穫作業も楽チンです。

連作を嫌うので、他の科の作物との輪作に取り入れるのがオススメ。

栽培のポイント
  • 根がよくのびるように、畑は深く耕し、高畝にして種をまく
  • 袋栽培にすると収穫作業が楽になる

ゴボウの栽培時期

ゴボウの栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります。

春まきと秋まきができますが、基本作型は春まきです。

ゴボウの栽培時期・栽培スケジュール

上記は目安です。地域や品種により異なるので参考程度として下さい。

ゴボウの栽培方法

ゴボウの栽培方法は、次のような流れになります。

土作り

ゴボウは根が地中深くまで伸びるので、できるだけ深く耕しておきます。(長根種は70〜90cm、短根種は30〜50cm)

過湿にとても弱いので、水はけのよくない畑では高畝にする、または「袋栽培」にするなどの対策が必要です。

MEMO

火山灰土など、湿り気がなくふかふかと柔らかい土で栽培されることが多いです。

種まきの3週間前に堆肥を、2週間前に石灰を入れて耕しておきます。

未熟な堆肥は又根の原因になるので、必ず完熟したものを用いるようにしましょう。

ゴボウは酸性土壌を嫌うので、土壌酸性度(pH)を適正に調整しておきましょう。

pHは5.5〜6.5が目安です。

肥料

肥料には、「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。

連作障害・コンパニオンプランツ

ゴボウは連作障害が出やすいため、同じ場所での栽培間隔を4〜5年あけるようにします。

袋の準備(袋栽培)

袋栽培の場合は、堆肥や肥料用の大きくて丈夫なビニール袋(30リットル程度、色は不問)と、支柱を1袋あたり4本用意します。

袋は上下を切って筒状にし、4本の支柱を立てて袋を支えます。

あらかじめ土作りしておいた土を袋に詰め、周囲の土を寄せて袋の下部を支えます。

袋の側面に数カ所、水抜き穴を開けておきます。

MEMO

袋よりも長くなる長根品種を育てる場合は、袋を立てる場所も耕しておきます。

種まき

株間10cmで、1箇所に4〜5粒ずつ点蒔きします。

ゴボウの種は発芽の時に光が必要な「好光性種子」なので、覆土はできるだけ薄くし、しっかりと鎮圧しておきます。

MEMO

ゴボウの種は発芽しにくいので、種を一晩水に浸し吸水させてから種をまくと発芽しやすくなります。

MEMO

長根種は収穫が大変なので、家庭菜園では短根種がオススメです。

水やり(袋栽培)

袋栽培の場合、土の量が少なく乾燥しやすいので、表土が乾いているのに気づいたら水やりをします。(畑で栽培する場合は不要。)

夏場であれば、日中に水やりすると葉焼けの原因となるため、朝か夕方を選んで水やりをしましょう。

間引き

本葉が1枚の頃、良い株を2本残して間引き。

本葉が3枚の頃に、もう一度間引いて1本立ちにします。

MEMO

地上部と根は同じように伸びるため、葉が寝ている株は根も曲がっています。葉がまっすぐに伸びている株を残しましょう。

追肥

追肥は2回に分けて行います。

  • 1回目:間引き2回目の後、株元周辺に追肥
  • 2回目:本葉5枚の頃、株元周辺に追肥

同時に、除草を兼ねて周辺を中耕しておきます。

収穫

収穫時期は、春まき栽培で10月下旬頃から(秋まき栽培は6月下旬から)。根の肥大を確かめて掘り取り始めます。

MEMO

収穫時期の前に、直径1cmくらいに肥大したら「若ゴボウ」として収穫できます。やわらかくて香りが良いのが特徴です。

葉を鎌で切り落とし、根を傷つけないように注意しながら周囲を掘り下げて収穫します。

袋栽培であれば、袋を破いて土を崩すだけで良いので、収穫作業が楽になります。

袋をハサミやカッターで切り裂いて根鉢を取り出し、外側から手で土を崩しながら、ゴボウを取り出します。

春まき秋冬採りでは、12月頃から葉が枯れ始めますが、根は生きているので、冬の間収穫することができます。

但し、春になって萌芽してくると品質が低下するので、3月上旬には収穫し終えるようにしましょう。

トラブル・生育不良

ゴボウ栽培によくある、トラブル・生育不良などをまとめています。

中が空洞

スが入って中がスカスカになったゴボウ

切ってみると中がスカスカになっている、いわゆる「ス」が入った状態。

主な原因は、収穫遅れ(適期を過ぎてからの収穫)です。

収穫が遅れると成長が進みすぎて根が太くなり、老化して内部に空洞ができることがあります。

発生しやすい病害虫

ゴボウに発生しやすい代表的な病害虫と、その対策・予防法をまとめています。

病気

モザイク病

葉に黄色の斑点がモザイク状に現れ、ひどくなると葉は縮み凹凸になります。

原因ウイルスをアブラムシが媒介します。

⇛ ウイルス・モザイク病の症状と対策・予防法

その他の病気

黒斑細菌病葉に黒褐色の病斑ができます。

害虫

ゴボウヒゲナガアブラムシ

ゴボウヒゲナガアブラムシ

体長3mmほどで黒褐色の虫が葉裏に群棲し、吸汁加害します。

モザイク病のウイルスを媒介するため、注意が必要。

⇛ アブラムシ被害の特徴と対策・予防法

マメハモグリバエ

ハモグリバエ

乳白色の幼虫が葉肉の中から葉を食害し、葉の表面に絵を描いたような白い筋状の食痕を残します。

⇛ ハモグリバエ被害の特徴と対策・予防法

その他の害虫

アワダチソウグンバイ体長3mmほどの虫が葉に群棲して吸汁加害し、被害部が白くかすり状になります。ウイルス病を媒介するので注意。
ネキリムシイモムシ状の幼虫が、発芽したばかりの苗を根元から噛み切ります。
ヒメアカタテハイモムシ状の幼虫が葉を食害します。