
ホウレンソウ(ほうれん草)栽培で発生しやすい病害虫。
それら症状の特徴と防除方法をまとめています。
目次

病気
ホウレンソウに発生しやすい代表的な病気と、その対策・予防法をまとめています。
萎凋病(いちょうびょう)
下葉から黄化してしおれ、生育不良となり枯れてしまいます。
炭疽病(たんそびょう)

べと病

モザイク病
葉に濃淡のモザイク模様が現れ、ひどくなると葉は縮れて奇形化します。
原因ウイルスをアブラムシが媒介します。
その他の病気
害虫
ホウレンソウに発生しやすい代表的な害虫と、その対策・予防法をまとめています。
アブラムシ
体長1〜4mmの小さな虫が集団で棲みつき吸汁加害します。
モザイク病のウイルスを媒介するため注意。
ネキリムシ

イモムシ状の幼虫が、地ぎわで苗を噛み切ります。
ハダニ
肉眼で見えないほど小さい虫が葉裏に寄生して吸汁加害し、葉に白い斑点ができます。
ヨトウムシ

その他の害虫
病害虫予防のポイント
ホウレンソウの栽培で病害虫を予防するためのポイント。
連作障害
同じ科の野菜を同じ場所で続けて栽培すると、土壌中の成分バランスが偏って、病気や生育不良になりやすくなる「連作障害」。
ホウレンソウは連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を1〜2年あけるようにします。
コンパニオンプランツ
違う種類の野菜を混植することで、病害虫を抑えたり生長を助けるといった良い影響が出る「コンパニオンプランツ」。
ホウレンソウと相性のいい野菜には「葉ネギ」があります。
葉ネギは、ホウレンソウに多発する「萎凋病」を抑える効果があります。葉ネギの根につく微生物が抗生物質を分泌し、ホウレンソウの萎凋病を引き起こすフザリウム菌を退治します。
また、葉ネギは、えぐみの原因になる肥料過剰を防いでくれるので、ホウレンソウの食味がよくなります。
肥料のやり過ぎに注意
ホウレンソウは養分を欲しがる植物なので、元肥をしっかり施しておきます。
ただし、窒素過多になると軟弱に育ち、うどんこ病やべと病をはじめ、多くの病気を助長するのでほどほどに。
防虫ネットを掛ける
ネキリムシやヨトウムシによる食害を抑えるには、防虫ネットのトンネルを掛けます。

アブラムシの飛来も防いで、モザイク病のリスク軽減にもなります。
