
成虫は葉を食害、幼虫は地中で根を食害する「コガネムシ」類。
コガネムシ類による被害の特徴と、対策・予防法をまとめています。
コガネムシ被害の特徴
成虫は葉を食い荒らし、幼虫は地中で根を食害して苗木や幼木を枯れさせる「コガネムシ」。


さまざまな植物を食害しますが、マメコガネはマメ科の花や葉を、ドウガネブイブイは果樹などの樹木の葉を好んで食べます。
幼虫は地中に生息していて、主として植物の根を食害。特にイチゴやサツマイモで被害が大きくなります。
写真は、サツマイモを植えている地中に生息していた「ドウガネブイブイ」の幼虫。

サイズも大きく、一見するとカブトムシやクワガタムシの幼虫に似ています。
コガネムシ類の対策・予防法
対策
成虫は見つけしだい手で捕まえて駆除します。
幼虫は土中で食害するので被害が大きくなるまでわかりにくいのですが、生育が悪いとき、株を掘って根が明らかに少なければ、付近を掘って幼虫を確認して駆除しましょう。
農薬(殺虫剤)を使う場合は、苗の植え付け前に「ダイアジノン」を土に混和させておくことで、コガネムシの幼虫を退治し、食害から守ることができます。
農薬の参考リンク
予防法
畑を耕すときに幼虫がいないことを確認します。
また、腐葉土や堆肥の中に成虫が飛来して卵を産みつけるので、有機質肥料を多用すると発生しやすくなります。
特に未熟な有機物が多いと成虫が誘引されて産卵が増えるので、未熟な堆肥や生の緑肥の投入は避けましょう。
病害虫の参考リンク