![ホウレンソウに発生した炭疽病(たんそびょう)](https://ymmfarm.com/wp-content/uploads/2019/09/anthrax.jpg)
葉に黄褐色の病斑ができ、やがて葉に穴があいたり葉先から枯れる病気「炭疽病(たんそびょう)」。
その症状と発生原因、対策・予防法をまとめています。
症状と被害
葉に黄褐色の斑点ができ、やがて円形に褐色部分が広がって、葉に穴があいたり、葉先から枯れていきます。
高温多湿の時期に発生します。
いろいろな野菜にかかりますが、ウリ科や育苗中のイチゴに多く発生します。
![炭疽病になったキュウリの葉](https://ymmfarm.com/wp-content/uploads/2021/09/cucumber_anthrax.jpg)
![スイカの葉に発生した炭疽病](https://ymmfarm.com/wp-content/uploads/2023/04/watermelon-anthrax.jpg)
![ホウレンソウに発生した炭疽病(たんそびょう)](https://ymmfarm.com/wp-content/uploads/2019/09/anthrax.jpg)
主な原因と伝染経路
病原菌は糸状菌(カビ)の一種。
斑点の上に生じた黒粒点が胞子のもとで、雨や風などで運ばれて伝染します。
胞子のついた部分に泥はねなどが付着すると、湿度が保たれて感染しやすくなります。
防除方法
対処法
胞子が飛び散って伝染するため、発病した葉などは除去して処分します。
農薬を使う場合は次のようなものが有効です。
「ダコニール1000」は広範囲の病気に防除効果をあらわす総合殺菌剤で、1つあれば何かと便利です。
「GFベンレート水和剤」は予防効果と治療効果を兼ね備えており、広範囲のかび性の病気に効果があります。
予防法
高温多湿で発生しやすいので、畑の水はけをよくし、密植を避け、繁茂しすぎたつるや葉は間引いて、風通しや日当たりの良い環境を作ることが大切です。
畝にはマルチングをして、雨による泥はねを防ぎます。
![マルチシートを張った畝](https://ymmfarm.com/wp-content/uploads/2018/04/IMG_0961-160x160.jpg)
可能であれば、雨が直接当たらないよう、雨よけを作ると効果的です。
![雨よけハウス トマトの屋根 NT-18型](https://ymmfarm.com/wp-content/uploads/2020/11/tomato-saibai-160x160.jpg)
病害虫の参考リンク