ラッキョウの栽培方法・育て方のコツ

ラッキョウの栽培方法・育て方のコツ

家庭菜園の初心者の方向けに、ラッキョウの栽培方法を紹介します。

基本情報

科目栽培スタート生育適温好適土壌pH連作障害
ヒガンバナ科種球(球根)18〜22℃5.5〜6.0連作可能

ラッキョウは、中国原産のヒガンバナ科(ネギ科)の野菜。

独特の風味が人気で、ラッキョウの塩漬け、甘酢漬けなどの保存食になります。

ラッキョウは非常に丈夫で土壌の適用範囲も広く、やせ地でも十分育つため、栽培は簡単です。

葉が青いうちはエシャレットとして若採りが可能。

MEMO

名前が似ているので混同しますが、エシャレットはラッキョウの若採り、エシャロットは小型玉ねぎの一種で別物です。

また、掘り上げたラッキョウを乾燥しておけば、次の栽培に使える種球になります。

栽培のポイント
  • 植え付けの仕方で球の大きさが変えられる
  • 生育期間が1年と長くかかるので、植える場所は慎重に選ぶ

栽培時期

ラッキョウの栽培スケジュールです。

ラッキョウの栽培時期・栽培スケジュール

上記は目安です。地域や品種により異なるので参考程度として下さい。

5月頃のまだ葉が青いうちに若採りすると、エシャレットとして収穫することができます。

栽培方法

ラッキョウの栽培は、次のような流れになります。

種球の準備

ラッキョウの種球

ラッキョウの種球は、8月頃になると種苗店やホームセンターで販売されます。

土作り

耕運機で耕して土作り作業

ラッキョウは、日当たりと排水のいい場所を好みます。

植え付けまでに堆肥・石灰・元肥を入れて土作りを済ませておきます。

土壌酸度(pH)の目安は5.5〜6.0です。

肥料

ラッキョウはやせ地でも育つため、肥料はそれほど多く必要としません。(追肥で調整可能)

肥料には「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。

植え付け

種球を1球ずつばらして、芽(尖った方)を上にして浅植えにします。

ラッキョウは分けつして育つので株間は10〜15cmほどあけるようにし、5cmほど覆土して鎮圧。植え付け後はたっぷりと水を与えます。

浅植えにすると分球が多く、小球になります。また、地表に出て光が入りやすくなり、球が緑化しやすくなります。

MEMO

植え付けの仕方によって球の大きさが変えられます。小球をたくさんとりたい場合は、一つの植え穴に2〜3球を浅植えにします。

除草

冬前に種球の分けつがが始まります。

そこから出た細い葉が雑草に負けないよう、秋から冬にかけて除草を心掛けておきましょう。

追肥

2月〜3月頃に葉色が悪ければ、株元に追肥を施します。

ラッキョウへ追肥

勢いがよければ追肥は不要です。

土寄せ

3〜4月の盛んに育ってきた頃、株元に土寄せをします。

ラッキョウの土寄せ

根が伸びると、ラッキョウは地面の上に押されて出てきます。根元に光が当たらないように、土寄せをして育てることで、緑色になるのを防ぎ、白いラッキョウを収穫することができます。

また、土寄せしないと、丸球や長球など形の悪い球になってしまいます。

収穫

収穫時期は6月中旬〜7月中旬。

球が長卵型に肥大し、球の芯の青みが少なくなった頃、葉が枯れる前に株を掘り上げます。

掘り上げたら1球ずつにばらしておきます。

MEMO

ひとつの種球で8〜12個くらいのラッキョウが採れますが、ここで収穫せずにもう1年育てると、実の締まった小粒のラッキョウが30個以上収穫できます。

尚、ラッキョウは収穫後に根と茎を切り取っても成長を続けるため、塩漬けや甘酢漬けなどにする場合は、すぐに調理するようにしましょう。

自家製ラッキョウの甘酢漬け 自家製ラッキョウの甘酢漬けの簡単な作り方と必要材料

若採りするとエシャレット

5月頃、まだ葉が青いうちに若採りすると、エシャレットとして収穫することができます。

若採りラッキョウのエシャレット収穫

ラッキョウほど香りやクセが強くなく、沖縄の島ラッキョウのように生のままで食べられます。

連作障害

同じ科の野菜を同じ場所で続けて栽培すると、土壌中の成分バランスが偏って、病気や生育不良になりやすくなる「連作障害」。

ラッキョウは連作障害が出にくいため、同じ場所での連作が可能です。

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