
スイカ栽培で発生しやすい病害虫。
それら症状の特徴と防除方法をまとめています。
目次

病気
スイカに発生しやすい代表的な病気と、その対策・予防法をまとめています。
うどんこ病

葉の表面に、白色で粉状の病斑が現れます。
炭疽病(たんそびょう)

葉や茎、果実に水浸状で褐色の病斑ができ、その上に黒い小さな点を生じます。
つる割病
葉がよじれて枯れます。
茎は黄褐色になってヤニを出し、白色から淡紅色のカビが生えます。
その他の病気
害虫
スイカに発生しやすい代表的な害虫と、その対策・予防法をまとめています。
ワタアブラムシ
体長1〜2mmの小さな虫が集団で棲みつき、吸汁加害します。
多発すると「すす病」を誘発するので注意。
ウリハムシ

体長7〜8mmで茶色の甲虫が、葉を食害して穴だらけにしてしまいます。
ナミハダニ
肉眼で見えないほど小さい虫が葉裏に寄生して吸汁加害し、葉に白い斑点ができます。
ビニールトンネルなどの雨よけをかぶせると生育や実つきがよくなりますが、ハダニがつきやすくなります。
その他の害虫
ミナミキイロアザミウマ | 体長1〜2mmの小さな成虫や幼虫が寄生し、吸汁加害します。黄化えそ病のウイルスを媒介するため注意。 |
オオタバコガ | イモムシ状の幼虫が蕾や果実を食害します。 |
病害虫予防のポイント
スイカ栽培で病害虫を予防するためのポイント。
水はけのいい場所で育てる
スイカの原産地は南アフリカの砂漠地帯のため、乾燥した環境を好みます。
水はけが悪いと病気が出やすくなるので、日当たりと水はけのいい場所で育てましょう。
連作障害
同じ科の野菜を同じ場所で続けて栽培すると、土壌中の成分バランスが偏って、病気や生育不良になりやすくなる「連作障害」。
スイカは連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を4〜5年あけるようにします。
コンパニオンプランツ
違う種類の野菜を混植することで、病害虫を抑えたり生長を助けるといった良い影響が出る「コンパニオンプランツ」。
スイカと「長ネギ」は相性が良く、スイカの代表的な土壌病害「つる割病」を予防することができます。

スイカの植え付け時、植え穴を大きめにしてネギを2本底に置き、その上にスイカを植えます。ネギの根に病原菌を防ぐ拮抗菌が繁殖してスイカの病原菌を防ぐ効果があります。
ウリハムシ対策
スイカには必ずといっていいほど「ウリハムシ」が付きます。
苗がある程度の大きさに育てば多少食べられても心配ありませんが、幼苗の頃に被害にあうと初期生育が悪くなってしまいます。
苗を植え付けたあとは、写真のように支柱をたてて空き袋で覆っておく(あんどん)か、ポットキャップを被せておくと予防することができます。

