
キュウリ栽培で発生しやすい病害虫。
それら症状の特徴と防除方法をまとめています。
目次

病気
キュウリに発生しやすい代表的な病気と、その対策・予防法をまとめています。
うどんこ病

葉の表面に、薄く白い粉状のカビが発生します。
炭疽病

葉に丸い黄褐色の病斑ができ、葉が古くなると穴があきます。
つる割病
下葉がしおれ黄化します。症状が進行すると株元の茎が縦に割れ、カビが発生します。
べと病

その他の病気
害虫
キュウリに発生しやすい代表的な害虫と、その対策・予防法をまとめています。
ウリハムシ


体長7〜8mmで茶色の甲虫が、葉をや果実を食害して穴だらけにしてしまいます。
オンシツコナジラミ

体長2〜3mmで白い羽の虫が群棲し、葉を吸汁加害します。
ナミハダニ
暗赤色の小さい虫が葉裏に群棲して吸汁加害し、葉に白い斑点ができます。
その他の害虫
病害虫予防のポイント
キュウリ栽培で病害虫を予防するためのポイント。
連作障害
同じ科の野菜を同じ場所で続けて栽培すると、土壌中の成分バランスが偏って、病気や生育不良になりやすくなる「連作障害」。
キュウリは連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を2〜3年あけるようにします。
コンパニオンプランツ
違う種類の野菜を混植することで、病害虫を抑えたり生長を助けるといった良い影響が出る「コンパニオンプランツ」。
キュウリと「長ネギ」は相性が良く、キュウリの代表的な土壌病害「つる割病」を予防することができます。

植え穴を大きめにしてネギを2本底に置き、その上にキュウリを植えると、ネギの根に病原菌を防ぐ拮抗菌が繁殖してキュウリの病原菌を防ぐ効果があります。(参考記事)
ウリハムシ対策
キュウリには必ずといっていいほど「ウリハムシ」が付きます。
苗がある程度の大きさに育てば多少食べられても心配ありませんが、幼苗の頃に被害にあうと初期生育が悪くなってしまいます。
苗を植え付けたあとは、写真のように支柱をたてて空き袋で覆っておく(あんどん)か、ポットキャップを被せておくと予防することができます。

マルチで泥はねを防ぐ
キュウリ栽培で被害の大きい「べと病」は、降雨などで菌の潜んだ泥水が跳ね上がることによって伝染します。

これを防ぐには、敷き藁や刈草を敷いたり、マルチシートの被覆が効果的です。
なり疲れさせない
キュウリは次々と花を咲かせて実をつけ、放っておくとすぐに実が大きくなります。

なり疲れ(スタミナ切れ)て樹が弱ると病害虫がつきやすくなるため、頻繁に収穫して実を大きくさせ過ぎないようにしましょう。
