ハダニ被害の特徴と対策・予防法

ハダニ被害にあった野菜の葉

小さくて姿は見えないが、葉を吸汁する害虫「ハダニ」。

ハダニ被害の特徴と、対策・予防法をまとめています。

ハダニ被害の特徴

体長0.5mmほどの微小なダニで、葉裏に寄生して吸汁加害します。

被害にあったところは葉の色素が抜けて白くカスリ状になり、葉が落ちたり、枯れてしまいます。

被害がひどい場合は、葉の先端にたくさん寄生してクモの巣状態になることもあります。

ハダニが群生して蜘蛛の巣状態になったトマトの葉

また、植物寄生性のダニにはハダニ類以外にも、フシダニ類、ホコリダニ類、コナダニ類などがあります。

ホコリダニが発生しやすい野菜
シソ ナス ピーマン・トウガラシ類

ハダニの対策・予防法

対策

ハダニは水に弱いので、葉裏に水を吹きかけます。水を散布しただけでも密度が下がります。

確実に防除するには薬剤散布が必要です。

有効なものに、有機農産物栽培(有機JAS)にも使える「アーリーセーフ」「ベニカマイルドスプレー」などがあります。

注意

農薬は「使用できる作物」が決められており、それ以外の作物には使用できません。農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、作物にあった薬剤を選びましょう。

農薬の参考リンク

また、ハダニは薬剤に対する抵抗性が付きやすいため、天敵(チリカブリダニ)を利用した「生物的防除」の開発も進んでいます。

予防法

ハダニは他の植物などから風にのって次々とやってくるため、完全に防除することは難しいです。

しかし、ハダニは水に弱いため、雨の当たる場所で栽培することや、定期的に葉裏に散水することで数を減らすことはできます。