ヤガ被害の特徴と対策・予防法

フタトガリコヤガの幼虫

葉を食害する毛虫状の幼虫「ヤガ」類。

ヤガ類による被害の特徴と、対策・予防法をまとめています。

ヤガ被害の特徴

ヤガが発生しやすい野菜
オクラ キャベツ サツマイモ ニンジン ブロッコリー

体長35〜40mmほど、シャクトリムシのように歩く毛虫状の幼虫が、葉を食害します。

ヤガ類は蛾の一種で、その種類は1000種類を超えます。体の模様や斑点、筋がある/ないなど様々。

被害は夏〜秋に多く、個体数が少ないので大きな被害にはなりませんが、種類によっては大食のものもあり注意が必要です。

ヤガ類の被害の様子

オクラについたフタトガリコヤガ

写真は、オクラの葉を食害する「フタトガリコヤガ」。体長35〜40mm、緑の体色に黄色の縦線、黒斑点が特徴です。

ヤガ類の対策・予防法

対策

幼虫は見つけしだい駆除します。

また、天然成分で有機農産物栽培(有機JAS)にも使える殺虫剤「STゼンターリ顆粒水和剤」も有効です。天然微生物(B.t.菌)が作る有効成分が、チョウ目害虫に効果をあらわします。

注意

農薬は「使用できる作物」が決められており、それ以外の作物には使用できません。農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、作物にあった薬剤を選びましょう。

農薬の参考リンク

予防法

野菜を植え付けたあと、すぐに防虫ネットや寒冷紗でトンネル掛けをしておくことで、成虫の産卵を防ぎます。

被覆資材の種類とトンネルの掛け方被覆資材の種類とトンネルの掛け方