ハムシ被害の特徴と対策・予防法

ダイコンハムシ(ダイコンサルハムシ)

葉を食害して穴だらけにしてしまう害虫「ハムシ(葉虫)」。

ハムシ類による被害の特徴と、対策・予防法をまとめています。

ハムシ被害の特徴

ハムシが発生しやすい野菜
アスパラガス カブ コマツナ ダイコン チンゲンサイ ハクサイ ミズナ ラディッシュ

ハムシは漢字で表現すれば「葉虫」と、文字通り葉を食害して穴だらけにします。

特に新芽の時期への食害は、葉が展開した際に穴や変色、変形となって現れるので品質が損なわれます。

ハムシの種類は多く、それぞれ特徴のある色・模様をしており、体長も2mm〜10mmまでさまざま。成虫は小さい甲虫で葉を食べ、幼虫は葉を食べるものと根を食べるものがあります。

主なハムシの特徴
  • ウリハムシ・・・体長7〜8mmで茶色の甲虫
  • キスジノミハムシ・・・黒褐色の体で背中に黄色いスジがあり体長2〜3mm
  • ジュウシホシクビナガハムシ・・・赤い体に黒い水玉模様の甲虫で体長7mmほど
  • ダイコンハムシ・・・丸い形をした黒色の甲虫で体長4mmほど

ハムシ被害の様子

写真は順に、「ダイコンハムシ(ダイコンサルハムシ)」の成虫、幼虫。

体長2〜3mmと小さい「キスジノミハムシ」、ウリ科の野菜につく薄茶色の「ウリハムシ」、アスパラガスにつく「ジュウシホシクビナガハムシ」。

ハムシの対策・予防法

対策

見つけしだい手で捕まえて駆除します。(が、触るとポロリと落ちるため正直難しい)

多発すると完全な駆除は難しいため、被害を確認したら早期に防除し、次の発生源を絶つことが大切です。

農薬(殺虫剤)を使う場合は、「ベニカ水溶剤」などが有効です。浸透移行性で効果の持続期間が長いため、害虫の防除薬として適しています。

注意

農薬は「使用できる作物」が決められており、それ以外の作物には使用できません。農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、作物にあった薬剤を選びましょう。

農薬の参考リンク

予防法

予防法としては、繁殖力が強いため、何よりも最初の飛来を防ぐのが肝心です。

防虫対策に銀色の光反射テープを張る

成虫は反射光を嫌うので、シルバーマルチを敷いたり、銀色の光反射テープを周囲に張ったりすると効果的です。

ダイコンハムシはニラの香りを嫌う性質があるため、コンパニオンプランツとして近くに植えることで、飛来を防ぐことができます。

コンパニオンプランツコンパニオンプランツの組み合わせと効果

ニラが伸びたら頻繁に刈る、または刈ったニラの葉を畝の上に敷くだけでも効果があります。