下葉から黄化してしおれ始め、やがて立ち枯れ状態となる病気「立枯病(たちがれびょう)」。
その症状と発生原因、対策・予防法をまとめています。
症状と被害
土壌感染する病気で、下葉から黄化してしおれ始め、やがて株全体が枯れます。
根は腐敗し、地ぎわの茎も褐色になって腐敗します。
主な原因と伝染経路
病原菌は「フザリウム菌」という糸状菌(カビ)の一種。
病原菌は土壌から伝染し、根から侵入します。
株を枯らした後、被害残渣と共に土壌中で生存し、次の伝染源となります。
防除方法
対処法
発病した株は畑に残しておくと感染源になるため、根ごと抜き取って、畑の外で処分します。
農薬を使う場合は「ダコニール1000」などが有効です。広範囲の病気に防除効果をあらわす総合殺菌剤なので、1つあれば何かと便利です。
予防法
連作すると出やすくなるので、輪作や混植、間作を取り入れて菌の密度を減らしましょう。
![輪作(CROP ROTATION)](https://ymmfarm.com/wp-content/uploads/2020/07/crop-rotation-160x160.png)
前年に発病した場所では土壌消毒をしておくと安心です。
![](https://ymmfarm.com/wp-content/uploads/2023/07/disinfection-160x160.jpg)
また、土作りの際にカニ殻粉末を投入することで、立枯病を抑制することができます。
他に、コンパニオンプランツとして「ニンニク」や「ネギ」を一緒に植えることで、ネギ属植物の根に共生する拮抗菌が「立枯病」の病原菌を抑える効果があります。
![コンパニオンプランツ](https://ymmfarm.com/wp-content/uploads/2016/06/companion-plants-160x160.jpg)
病害虫の参考リンク