
緑色の小さなイモムシが葉を食害する「アオムシ(モンシロチョウの幼虫)」。
アオムシ被害の特徴と、対策・予防法をまとめています。
アオムシ被害の特徴
アブラナ科野菜の主要害虫で、モンシロチョウの幼虫。アオムシとも呼ばれます。
緑色の細かい毛がうっすらと生えた小さなイモムシで、成長すると体長3cmほどになります。
葉を食害するので、葉にたくさんの穴があきます。摂食量が多く、放置すると葉脈を残して株全体が食べ尽くされてしまいます。
ハクサイやキャベツなど、新芽を食害されると結球が遅れるといった弊害が出るので注意。
「コナガ」の幼虫と似ていますが、葉に張り付く力が強く、触ったり葉を揺らしても簡単に落ちません。
アオムシ被害の様子




アオムシの対策・予防法
対策
幼虫は見つけしだい駆除します。
葉に卵を産んでいる可能性もあるので、葉の表裏をよく確認して取り除いておきましょう。
また、天然成分で有機JAS規格(オーガニック栽培)にも使える殺虫剤「STゼンターリ顆粒水和剤」も有効です。天然微生物(B.t.菌)が作る有効成分が、チョウ目害虫に効果をあらわします。
農薬の参考リンク
予防法
アブラナ科野菜を植え付けたあと、すぐに防虫ネットや寒冷紗でトンネル掛けしておけば、産卵を防ぐことができます。

モンシロチョウはキク科(シュンギク、レタス)の野菜が発する香りを嫌う性質があるため、コンパニオンプランツとして近くに植えることで、飛来を防ぐことができます。

肥料を与え過ぎると産卵されやすいので、適切な施肥量で育てることが大切です。
葉裏に黄色っぽい1mmほどの卵を見つけたら潰しておくようにしましょう。
病害虫の参考リンク