緑色の小さなイモムシが葉を食害する、アブラナ科野菜の主要害虫「アオムシ(モンシロチョウの幼虫)」。
その被害症状と生態、対策・予防法をまとめています。
症状と被害
アブラナ科野菜の主要害虫。
春から秋にかけて、緑色の小さなイモムシが葉を食害して穴をあけます。摂食量が多く、放置すると葉脈を残して株全体が食べ尽くされてしまいます。
苗が小さいうちは特に注意が必要。中心部の新芽を食べられると生育が遅れ、ハクサイやキャベツなどは結球しないなどの弊害が出てしまいます。
「コナガ」の幼虫と似ていますが、葉に張り付く力が強く、触ったり葉を揺らしても簡単に落ちません。
畑には他にもよくに似たイモムシがたくさんいます。種類を特定するのに、コチラが参考になります。
生態
アオムシはモンシロチョウの幼虫です。緑色の細かい毛がうっすらと生えた小さなイモムシで、成長すると体長3cmほどになります。
蛹で越冬し、春になると成虫が出てきます。アブラナ科植物の葉裏へ産卵し、秋までに2〜5回ほど世代を繰り返します。
防除方法
対処法
幼虫は見つけしだい駆除します。葉に卵を産んでいる可能性もあるので、葉の表裏をよく確認して取り除いておきましょう。
老齢幼虫になると薬剤が効きにくくなるので、農薬を使う場合は早期散布が基本。
有効な薬剤(農薬)
薬剤防除に有効な農薬には、次のようなものがあります。
「ベニカS乳剤」は、チョウ目害虫に優れた効果がある殺虫剤。速効性と持続性があり、害虫を効果的に退治します。
「STゼンターリ顆粒水和剤」は、有機JAS規格(オーガニック栽培)にも使える天然成分の殺虫剤。天然微生物(B.t.菌)が作る有効成分が、チョウ目害虫に効果をあらわします。
「ベニカナチュラルスプレー」は、3つの天然由来成分(B.t.菌・植物油・水あめ)で、食べる直前まで使える殺虫殺菌スプレー。B.t.菌の力で、アオムシの食害を停止させます。
予防法
アブラナ科野菜を植え付けたあと、すぐに防虫ネットや寒冷紗でトンネル掛けしておけば、産卵を防ぐことができます。
被覆資材の種類とトンネルの掛け方ただ、トンネル内に入り込まれることもあるため、トンネルを掛けたあとも安心せず、葉裏に卵を見つけたら潰しておくようにしましょう。
特定防除資材「ピュアベニカ」を葉面散布しておくと、モンシロチョウに忌避効果があり、産卵を抑制することができます。有機JAS規格(オーガニック栽培)にも使える食品成分(食酢)100%のスプレーなので、あらゆる植物に、食べる直前まで使えます。
また、モンシロチョウはキク科(シュンギク、レタス)の野菜が発する香りを嫌う性質があるため、コンパニオンプランツとして近くに植えることで、飛来を防ぐことができます。
コンパニオンプランツの組み合わせと効果モンシロチョウは窒素分が豊富で肥料過多の株に産卵しやすいので、適切な施肥量で育てることが大切です。