食用ホオズキの栽培方法・育て方のコツ

食用ホオズキの栽培方法・育て方のコツ

家庭菜園の初心者の方向けに、食用ホオズキの栽培方法を写真とイラスト付きでまとめています。

食用ホオズキ栽培の特徴、栽培時期、栽培手順・育て方のコツなど。

食用ホオズキの病害虫食用ホオズキの病気と害虫

食用ホオズキ栽培の特徴

食用ホオズキ栽培の様子
種類科目好適土壌pH連作障害
食用ホオズキナス科6.0〜6.5あり:輪作年限3〜4年

ホオズキといえば日本では観賞用に育てられていることが多いのですが、それとは別種で食べられるホオズキ。

袋をやぶると現れる黄色い果実はミニトマトによく似ており、生で食べることができます。

食べ頃に完熟した食用ホオズキ食べ頃に完熟した食用ホオズキ

独特の甘酸っぱさでベリー類に近い味がすることから、「ほおずきトマト」「ストロベリートマト」「フルーツほおずき」などと呼ばれています。

注意

観賞用のホオズキはアルカロイド(ヒストニン)を含んでいるので、食用には適しません。

栽培のポイント
  • ナス科の野菜との連作・近い場所での植付けはしない
  • 成長すると草丈1.5mほど、枝葉も広がるので広々とした畝にゆったりと植え付ける
  • 生育と共に枝が混み合ってくるので、3〜4本仕立てに整枝して支柱に誘引する

食用ホオズキの種

食用ほおずきの種はあまりメジャーでないためか、ホームセンターなどでは見かけないので、ネット通販の種苗屋さんから購入しています。

定番の「ストロベリートマト」、マンゴーのような味と香りの「キャンディーランタン」、赤色の実がなる「アンデスゴールド」など品種もいろいろあります。

食用ほおずき(ストロベリートマト、キャンディランタン)の種

食用ホオズキの栽培時期

食用ほおずきの栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります。

3月末頃にポットに種をまき、育苗して植え付け、夏頃から収穫することができます。

食用ほおずきの栽培時期・栽培スケジュール

上記は目安です。地域や品種により異なるので参考程度として下さい。

食用ホオズキの栽培方法

食用ホオズキの栽培方法は、次のような流れになります。

種まき・育苗

ポット(3号:9cmサイズ)に3〜4粒ずつ種をまき、軽く土をかけて、たっぷりと水をやります。

MEMO

種まきは浅く、ペレット種子がギリギリ隠れる程度に薄く覆土します。発芽までは7〜10日掛かります。

まだ寒い時期の育苗となるため、保温資材を使って暖かい環境で育苗します。

タカショー ビニール温室庭やベランダで作る簡易な育苗ハウス・ビニール温室

発芽したら段階的に間引いて1本立ちにし、最終的に本葉5〜6枚の苗に仕上げます。

育苗日数発芽適温生育適温
約55日25〜30℃20〜30℃
食用ホオズキの育苗管理

土作り

耕運機で耕して土作り作業

食用ホオズキの根は深く伸びるので、深くまで耕しておきます。

過湿に弱いため、排水性が良くない場所では高畝にします。マルチシートを張って根元への雨の侵入を防ぐのも効果的。また、周りにワラを敷くことで雨はね防止になります。

pHは6.0〜6.5が目安です。

肥料

茎葉を伸ばしながら実をつけていくので、栽培期間を通じて肥料切れしないようにします。

但し、生育初期に肥料が多いと葉や茎ばかりが茂り実がつかない「つるぼけ」になりやすいので、元肥は控えめに、追肥で補うようにしましょう。

バランスが大切で、窒素が多すぎると、茎葉ばかり伸びて実がつきにくくなります。一方で、窒素が少なくリン酸が多いと、開花中の花房の実つきはよくなりますが、生育が衰え、次の花房が出にくくなります。

肥料には「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。

連作障害・コンパニオンプランツ

食用ホオズキは連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を3〜4年あけるようにします。

植え付け

本葉5〜6枚まで苗が育ったら、畑に定植します。

株間50〜60cmで植え付けます。

夏場の乾燥に弱いので、株元に敷きわらマルチを敷いておくと安心です。

支柱立て・雨よけ屋根

成長すると枝葉が広がるので、支柱を立てて側枝を吊るしていきます。

畝を囲うように四隅に支柱を斜めに差し、マイカ線のような強度のある紐を支柱に巻きつけながら横に張り巡らせます。そこから1本ずつ側枝を吊るしていきます。

食用ホオズキの雨よけ栽培

また、雨が降ると実が落ちたり、痛みやすいので、良質な収穫物を得るには雨よけ栽培がオススメです。

うちでは、トマト用の雨よけ屋根を立て、その支柱を使って横に張り巡らせた紐に1本ずつ側枝を吊るしています。

雨よけハウス トマトの屋根 NT-18型トマトの雨よけハウス(雨除け屋根)で実割れ・疫病を防ぐ

整枝・摘果・摘心

過繁茂になると生育不良をおこし、果実の充実も悪くなります。生育に合わせて整枝・摘果・摘心を行いましょう。

次のように3〜4本仕立てとし、第1分枝(第1花が咲いた位置)から下のわき芽は摘み取ります。

食用ホオズキの整枝、4本仕立て

伸ばした誘引枝からは次々と側枝が出てきますが、側枝につく実は2つまでにし、その先の葉を1枚残して摘心します。

食用ホオズキの整枝・摘果・摘心

追肥

植え付け1ヶ月後を目安に、追肥を施します。

その後、草勢を見ながら3〜4週間おきに追肥を施します。

収穫

花が咲いた後、しぼんでガクが袋状になっていきます。

袋がだんだん大きくなり、それに従い中の実もどんどん大きくなります。

ホオズキの袋が大きく育つ

果実が熟してくると袋が淡い茶色になってきます。これが収穫のタイミング。

完熟になると果実は黄色っぽくなり、生で食べると甘酸っぱくて美味しいです。プチッとした食感もいい。

MEMO

次々と花をつけてホオズキが鈴なりになります。わざわざ授粉させる必要はありません。

収穫した果実がまだ緑色の場合は、1週間ほど風通しのいい場所で追熟させると甘みが増します。

食用ほおずきの熟す前
MEMO

収穫直後はガク(袋)に水分があり密封すると腐りやすいです。袋詰めなどする場合は、風通しのいい場所でガクを乾燥させてからにします。

そのまま生で食べても美味しいのですが、ジャムやシロップ漬けなどにするのもオススメ。

また、袋が茶色くなったホオズキは自然と落果してしまうので、こまめに収穫していきましょう。

落果しやすい食用ほおずき

落果しても袋に包まれているので、中の果実が汚れていなければ問題ありません。

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