
エダマメ(枝豆)栽培で発生しやすい病害虫。
それら症状の特徴と防除方法をまとめています。
目次

病気
エダマメに発生しやすい代表的な病気と、その対策・予防法をまとめています。
萎凋病(いちょうびょう)
下葉から黄化してしおれ、生育不良となり枯れてしまいます。
白絹病(しらきぬびょう)
地際の茎に白い綿状の菌糸ができます。
酸性土壌で発生しやすいので、土壌の酸度調整を行います。

発病株はすぐに抜き取り、土を太陽熱殺菌します。

立枯病
茎の地ぎわ部に縦長の褐変が現れ、やがて茎全体が褐色になって枯れてしまいます。
その他の病気
害虫
エダマメに発生しやすい代表的な害虫と、その対策・予防法をまとめています。
カメムシ

花が咲き終わってさやができ始める頃から、ホソヘリカメムシ(写真)やイチモンジカメムシなど様々なカメムシがやってきます。
さやが吸汁されると、落果したり、豆が入らなかったり、豆が変形したりします。
さやがついていても、さやや豆が肥大しない場合は、カメムシの被害が疑われます。
シロイチモジマダラメイガ


エダマメの大敵。
黄緑色をしたイモムシ状の幼虫がさやに潜り込んで豆を食害します。
さやに小さな穴があいている場合は注意。中に幼虫が入り込んでいます。
ダイズサヤムシガ
体長15mmほどのイモムシ状の幼虫が、新葉をつづり合せ葉を食害したり、さやに入り込み豆を食害します。
防虫ネットをトンネル掛けして予防し、見つけたらすぐ取り除きます。
その他の害虫
病害虫予防のポイント
エダマメ栽培で病害虫を予防するためのポイント。
連作障害
同じ科の野菜を同じ場所で続けて栽培すると、土壌中の成分バランスが偏って、病気や生育不良になりやすくなる「連作障害」。
エダマメは連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を3〜4年あけるようにします。
コンパニオンプランツ
違う種類の野菜を混植することで、病害虫を抑えたり生長を助けるといった良い影響が出る「コンパニオンプランツ」。
エダマメと相性のいい野菜には次のようなものがあります。
肥料は控えめに
エダマメは肥料過多になると、アブラムシ、コガネムシなどの害虫が発生しやすくなります。
カメムシにも産卵されやすくなるため、施肥は控えめに。
