ウリハムシ被害の特徴と対策・予防法

カボチャ苗についているウリハムシ

ウリ科の野菜につく茶色い甲虫で、葉を食害して穴だらけにしてしまう「ウリハムシ」。

ウリハムシ被害の特徴と、対策・予防法をまとめています。

ウリハムシ被害の特徴

ウリハムシが発生しやすい野菜
カボチャ キュウリ ゴーヤ スイカ ズッキーニ

ハムシ(葉虫)」の中で、キュウリなどのウリ科植物につくのがウリハムシです。(ウリバエとも呼ばれます。)

ウリハムシの成虫は、体長7〜8mmで茶色の甲虫。

葉脈を残して葉を円弧状に食害し、葉を穴だらけにします。ひどい場合は、葉が網目状になります。

成虫による被害は、植物体が大きくなればそれほど問題はありませんが、幼苗期の食害は生育が抑制され、ひどい場合は植え替えが必要になります、

ウリハムシ被害の様子

写真はキュウリの葉や果実を食害するウリハムシ。

カボチャの若苗、スイカ、ズッキーニの葉についていたウリハムシ。

ウリハムシの対策・予防法

対策

成虫は見つけしだい手で捕まえて駆除します。

しかし、成虫はすぐに飛んで逃げてしまうため、数が多い場合は薬剤散布が効果的です。

農薬を使う場合は「マラソン乳剤」などが有効です。散布型で使い易く、広範囲の害虫に効くため、1本あれば何かと便利です。

注意

マラソン乳剤の適用作物にズッキーニはありません。(参考記事

注意

農薬は「使用できる作物」が決められており、それ以外の作物には使用できません。農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、作物にあった薬剤を選びましょう。

農薬の参考リンク

予防法

予防法としては、繁殖力が強いため、何よりも最初の飛来を防ぐのが肝心です。

防虫対策に銀色の光反射テープを張る

成虫は反射光を嫌うので、シルバーマルチを敷いたり、銀色の光反射テープを周囲に張ったりすると効果的です。

また、幼苗の頃に被害にあうと初期生育が悪くなってしまうため、防虫ネットや写真のように支柱をたてて空き袋で覆っておく(あんどん)と安心です。

防虫対策に肥料の空き袋で苗を覆う(あんどん)
被覆資材の種類とトンネルの掛け方被覆資材の種類とトンネルの掛け方