
夏の食卓に欠かせない枝豆。その美味しさは「鮮度」と「茹で方」で大きく変わります。
枝豆本来の甘みと香りを存分に引き出す、基本の茹で方と美味しく仕上げるコツをご紹介します。
枝豆の美味しさは鮮度が9割
枝豆は収穫した瞬間から、どんどん糖分が失われて風味が落ちていきます。そのため、枝豆を最高に美味しく食べるためには、「収穫後、いかに早く茹でるか」ということが大切です。

家庭菜園で収穫する場合は、株ごと引き抜くか、枝を根本から切り取って、枝にサヤがついたままの状態で持ち帰りましょう。枝についたままの方がサヤの中の水分や栄養が保たれやすく、鮮度が長持ちします。

枝豆の茹で方

- 枝豆(サヤ付き) 300g
- 塩 水に対して4%(水1Lで40g)

枝豆の両端をハサミで5mmほど切り落とします。
水まわりが良くなり、塩味がつきやすくなります。

水洗いしてサヤの汚れを落としたら、水気を切り、ボウルに移します。
塩の半分を枝豆に振りかけ、手で強く握るようにゴシゴシと揉み込みます。
枝豆の産毛が取れ、塩味がつきやすくなります。

鍋に水1Lを入れて湯を沸かし、残りの塩を入れて沸騰させます。
2で塩がついたままの枝豆を入れて、時々かき混ぜながら4〜5分茹でます。(黒枝豆は茹で時間長めに)
一つ二つ食べてみて、茹で加減を確認してください。

茹で上がったら、ザルにあけ、水にはさらさずにうちわや扇風機などで手早く冷まします。
水っぽくなるのを防ぎ、風味が凝縮されます。

できあがり。
黒枝豆の場合

黒枝豆の場合、一般的な枝豆に比べて粒が大きく、実がしっかり詰まっているため、火が通るのに時間がかかります。
また、収穫時期によっても茹で時間が変わります。
- 通常の枝豆: 4〜5分程度
- 黒枝豆(走り・10月上旬頃): 10分前後
- 黒枝豆(盛り〜晩生・10月中旬以降): 15分前後
茹でた枝豆は冷凍保存
茹でた枝豆の賞味期限は短いため、長期保存したい場合は冷凍するのがおすすめです。風味を保ったまま約1ヶ月保存できます。
冷凍保存の手順は以下の通りです。
- 水を使わずに冷ます:茹でた枝豆をザルにあげ、うちわや扇風機で手早く冷まします。水にさらすと風味が落ちてしまうので避けましょう。
- 水気をしっかり拭き取る:キッチンペーパーで表面の水分を丁寧に拭き取ります。霜が付くのを防ぎ、美味しさを保つコツです。
- 空気を抜いて密閉する:冷凍用保存袋に平らになるように入れ、空気をしっかり抜いてから口を閉じます。
- 急速冷凍する:金属製のバットなどに乗せて冷凍すると、品質を保ちやすくなります。
食べる際は自然解凍がおすすめです。急ぐ場合は、電子レンジの解凍機能を使い、加熱しすぎないよう様子を見ながら温めてください。