農業で用いられる用語集です。
随時、追記していきます。
農業に関する用語
ア行
アグリカルチュラルラダー
就農に向けて段階的に歩んでいく「農業のはしご」のこと。
親や他人の農場で働いて、将来の農業購入資金を貯め生産技術を学ぶという、経営の段階的引き継ぎの仕方。
カ行
環境保全型農業
農業への環境への負荷をできるだけ減らすために、自然循環機能を活用しながら環境と調和していこうという農業生産。
化学肥料や農薬をできるだけ使用しない「低投入持続型農業」と、有機資材を利用することで化学肥料や農薬を一切使用しない「有機農業」がある。
グリーン・ツーリズム
農村での農業体験や地域景観などを楽しむ旅行。
農家の副収入という位置付けだけでなく、農村景観の保全、農業・農村の多面的機能の開発など、長期的視野での意味も大きい。
耕作放棄地
1年以上作物が作られず、耕作を再開する見込みのない土地。
日本の農業労働力の高齢化やこれに伴う農家の後継者不足により年々増加しており、平成22年で40万ha(滋賀県とほぼ同じ面積)に及ぶ。
コールドチェーン
冷凍、冷蔵、低温の状態で、生鮮食品などを流通させる方式。
サ行
指定野菜
野菜のうち消費量が多く国民生活にとって重要なものを、野菜生産出荷安定法で定められた野菜。
食料自給率
国内の食料消費が、国産でどの程度賄えているかを示す指標。 次の3種類の計算方法がある。
- 重量ベース・・・食料の重さそのものを用いて計算
- 供給熱量ベース(カロリーベース)・・・食料に含まれるカロリーを用いて計算
- 生産額ベース・・・価格を用いて計算
3R
3つの環境配慮に関するキーワードの頭文字をとった造語。
- Reduce・・・廃棄物の発生抑制(減らす)
- Reuse・・・再使用(繰り返し使用する)
- Recycle・・・再資源化(再生利用)
専業農家と兼業農家
専業農家とは、世帯員の中に兼業従事者が1人もいない農家で、農業収入だけで生計を立てている農家。
兼業農家とは、世帯員の中に兼業従事者が1人以上いる農家で、農業収入以外でも生計を立てている農家。また、農業所得が兼業所得よりも多い農家を第1種兼業農家、兼業所得が農業所得よりも多い農家を第2種兼業農家と呼ぶ。
総合的有害生物管理(IPM:Integrated Pest Management)
農薬だけに頼らず、利用可能な全ての防除技術(耕種的防除、物理的防除、生物的防除、化学的防除)を利用し、経済性を考慮しつつ、適切な手段を総合的に講じる防除手法。
タ行
地産地消
地域の生産物を地域で消費する、という考え方。
特定野菜
地域農業の振興上から、指定野菜に準ずる野菜として定められた野菜。
トレーサビリティーシステム
農作物の流通経路を明らかにしようという制度。
対象とする物品、及びその部品や原材料の流通履歴を確認することができる。
ナ行
ハ行
バーチャル・ウォーター
農産物・畜産物の生産に要した水の量が、農産物・畜産物の輸出入に伴って売買されていると捉える概念。
ポジティブリスト制度
残留基準の設定されていない農薬についても、一定量以上の残留が検出された場合は、その食品の流通を原則禁止する制度。
フードマイレージ
食品の重量に輸送距離をかけた指標で、食品の輸送に伴い排出される二酸化炭素が、地球環境に与える負荷を示した指標。
出来る限り生産地に近い地域で消費することで地球環境を守り、地産地消を進めようとする考え方。
ポタジェ(potager)
フランス語で菜園または家庭菜園を指す言葉。
マ行
ヤ行
ラ行
6次産業化
生産(1次産業) × 加工(2次産業) × 流通・販売・サービス(3次産業)を融合することで、新しい産業を形成しようとする取り組み。