手作り梅酒・梅シロップの作り方と必要材料

手作り梅酒の作り方と必要材料

保存瓶に青梅と氷砂糖とホワイトリカーを入れて、あとは待つだけ。

自宅で簡単に作れる、梅のエキスたっぷり梅酒の作り方を紹介します。

新しいうちのスッキリした味わいや、年月を経て円熟みを増したまろやかな味わいなど、自分好みの梅酒を見つけましょう。

梅酒の作り方

梅酒の材料

梅酒作りの材料

梅酒作りに必要なものは次の通り。

  • 青梅 1kg
  • 氷砂糖 500〜800g
  • ホワイトリカー(果実酒用焼酎) 1.8リットル
  • 果実酒瓶 4リットル

必要なものが一通り揃った梅酒づくりセットは、Amazonや楽天市場などでも手に入ります。

青梅

梅酒作り用でポピュラーな梅は「南高梅」と「古城梅(ごじろうめ)」。

南高梅は収穫が安定しており、梅干し作りに使われることが多い品種。

自家製手作り梅干し 自家製 梅干しの作り方

古城梅は実が硬く引き締まっているので、漬け込んだときに実が崩れにくく、梅のエキスがたっぷりと抽出される特徴があるため、梅酒に向いています。

うちではいつも「古城梅」を使っています。

青梅を産地直送で取り寄せる
MEMO

梅酒用の青梅が店先に並ぶのは、5月下旬~6月上旬です。

氷砂糖

砂糖の割合は、梅の重さに対して50%(すっきり)〜80%(甘め)。

グラニュー糖などではなく氷砂糖は使うのは、氷砂糖が液に溶けるテンポと、梅のエキスが液に浸透するテンポがちょうど合い、まろやかな味に仕上がるためです。

MEMO

黒糖を使う場合は、氷砂糖の30%〜40%を黒糖に変えて混ぜ合わせます。(全量を黒糖にすると梅のエキスが十分に引き出せません。)

基本はホワイトリカー(果実酒用焼酎)ですが、他にも好みで次のようなお酒に変えることができます。

  • ブランデー:梅のエキスが加わるので安価なもので十分
  • 焼酎:癖のないホワイトリカーに比べ、こく、風味ともに豊か
  • ウイスキー:むしろ安価なものの方が梅の風味を引き立てる
  • 老酒:梅のエキスとよく馴染んで芳醇な味わい
MEMO

一般的な梅酒用ホワイトリカーのアルコール度数は35度あり、この高いアルコール度数により殺菌作用が保たれます。(最終的に完成する梅酒はアルコール度数20度ほど)

注意

酒税法により、家庭で作るお酒(ベースとするもの)のアルコール度数は20度以上と定められています。そのため、アルコール度数20%未満の日本酒などで作ると、法律違反になります。

うちではいつも「ホワイトリカー」と「ブランデー」の2種類で作っています。

果実酒瓶

記載の分量で作る場合は、4リットルサイズのものを用意します。

作り方

まずは動画で流れを確認。

手順は次の通り。

梅を傷つけないように注意して、なり口のホシ(ヘタ)を取り除きます。つまようじなどでホジると、ポコッと取れます。

梅を丁寧に水洗いし、1つ1つ水気を拭き取ります。

また、保存容器も熱湯で消毒し、充分に乾かしておきます。

注意

耐熱容器でない場合は熱湯消毒・煮沸消毒により割れる恐れがあるため、食品用アルコールで拭いて対応します。

風通しの良い室内で、梅と瓶をしばらく乾燥。

梅酒の瓶と梅は乾燥させる

そして、梅 → 氷砂糖 → 梅 → 氷砂糖 と交互に入れ、最後にホワイトリカーを入れて仕込み終了。

MEMO

黒糖梅酒の場合は、梅→氷砂糖・黒糖→梅→氷砂糖・黒糖と交互に入れ、最後にホワイトリカーを入れます。

漬け込んだ年月日を書いたラベルを貼って、温度変化の少ない冷暗所で保存しておきます。

日付ラベルを貼って冷暗所で保管

ときどき瓶を揺すって溶けた糖分を混ぜつつ、3ヶ月ほどで飲み頃になります。

さらに半年、1年と寝かせるうちにコクが出てきて、まろやかな味になっていきます。

完成

梅酒

手作り梅酒(1年もの)

漬けてから1年後。

色は綺麗な琥珀色、コクのある深い味わいになりました。

黒糖梅酒

手作り黒糖梅酒(半年もの)

漬けてから半年後。

黒糖ならではのコクのある甘さが合わさった、濃厚でありながらさっぱりした味わい。

どちらも最高に美味しい。何よりも愛着を持って味わうことができます。

梅酒は簡単に作れるので、自分好みの梅酒作りにトライしてみては如何でしょうか?

梅酒作りQ&A

梅はいつ取り出す?

漬けた梅はいつ取り出すのか?

3ヶ月ほど、半年、1年、取り出さないなど、取り出すタイミングは人それぞれ。

基本分量通りに仕込んで3ヶ月ほどすると、梅のエキスはほぼ抽出されます。実からエキスが出ると梅がシワシワになるので、それを目安に取り出すのも一つ。

梅の実を入れておくとコク深くなり、見た目にも良いのですが、1年を超えると梅酒が濁ったり苦味が出たりするので、うちでは1年を目安に取り出しています。(1年で飲み切るパターン。)

梅に穴はあける?あけない?

梅酒を漬ける際に、梅に穴をあける?あけない?

うちでは穴をあけませんが、それぞれ次のような違いがでるようです。

  • 穴をあける・・・梅の風味が強く出る(早くできる)、梅酒が濁る、梅はふっくら
  • 穴をあけない・・・できるまで時間がかかる、梅はしわしわで歯ごたえがある

いろいろ試しながら、自分好みの梅酒に近づけていきたいですね。

梅シロップの作り方

いつも梅酒と一緒に作る梅シロップの作り方も追記。

水や炭酸水で割って梅ジュースにして飲んだり、ヨーグルトやかき氷のシロップにしたり、香りよく爽やかで美味しい梅シロップの作り方。

梅シロップの材料

梅シロップ(リンゴ酢入り)作りの材料

梅シロップ作りに必要なものは次の通り。

  • 青梅 1kg
  • 氷砂糖 1kg
  • リンゴ酢 200ml(なくてもOK)
  • 瓶 4リットル
青梅を産地直送で取り寄せる

作り方

梅酒と同様に、梅のヘタを取り除いて水洗い・乾燥、保存容器も消毒して乾燥させておきます。

そして、梅 → 氷砂糖 → 梅 → 氷砂糖 と交互に入れ、最後にリンゴ酢を入れて仕込み終了。

梅シロップ(リンゴ酢入り)の作り方
MEMO

リンゴ酢を入れなくても梅シロップはできます。さっぱりとした味わいが好きな方はリンゴ酢入りがオススメ。

保存便は日の当たらない冷暗所に置いておきます。

翌日には氷砂糖が少し溶け出すので、氷砂糖が溶け切るまで、1日1〜2回瓶を揺すって混ぜます。

2日後にはシロップがあがり始め、7日後には梅のエキスが出てシワシワに。

10日ほどで氷砂糖も溶け切り、少し風味は淡いものの、美味しい梅ジュースが楽しめます。

その後も冷暗所に置いておき、漬け込みから2〜3週間でエキスも完全に出て完成となります。

その後の保存は、梅を取り出して、シロップを清潔な容器に移し替えて冷蔵庫で保存。半年ほど楽しむことができます。