大きな幼虫が葉を食害する「アゲハチョウ」類。
その被害症状と生態、対策・予防法をまとめています。
症状と被害
アゲハチョウの幼虫が、葉を食害します。
集団で発生することは少ないですが、老齢幼虫になると体長5cmほどに大きくなるため、食害する量も多くなります。
写真は順に、アゲハチョウの若齢幼虫、セリ科の野菜につく「キアゲハ」、柑橘類につく「ナミアゲハ」の老齢幼虫。
生態
新芽に1つずつ産卵し、孵化した幼虫は植物の葉を食べて育ち、やがて蛹となり羽化して成虫(アゲハ蝶)になります。こうして年に3〜4回発生を繰り返します。
若い幼虫は鳥のフンのような形状をしていますが、脱皮を繰り返して姿を変えながら大きくなります。老齢幼虫になると体長4〜5cmもの大きさになります。
アオスジアゲハ、アゲハ、キアゲハ、ナミアゲハなど、種類によって体の模様や斑点などの特徴が異なります。
防除方法
対処法
体が大きいので見つけやすく、見つけしだい手で捕まえて駆除します。
薬剤では、天然成分で有機JAS規格(オーガニック栽培)にも使える殺虫剤「STゼンターリ顆粒水和剤」などが有効です。天然微生物(B.t.菌)が作る有効成分が、チョウ目害虫に効果をあらわします。
予防法
野菜を植え付けたあと、すぐに防虫ネットや寒冷紗でトンネル掛けしておけば、産卵を防ぐことができます。
被覆資材の種類とトンネルの掛け方 病害虫の参考リンク