
保存瓶に青梅と氷砂糖とホワイトリカーを入れて、あとは待つだけ。
自宅で簡単に作れる、梅のエキスたっぷり梅酒の作り方を紹介します。
新しいうちのスッキリした味わいや、年月を経て円熟みを増したまろやかな味わいなど、自分好みの梅酒を見つけましょう。

梅酒の材料

梅酒作りに必要なものは次の通り。
- 青梅 1kg
- 氷砂糖 500〜800g
- ホワイトリカー(果実酒用焼酎) 1.8リットル
- 果実酒瓶 4リットル
必要なものが一通り揃った梅酒づくりセットは、Amazonや楽天市場などでも手に入ります。
青梅
梅酒作り用でポピュラーな梅は「南高梅」と「古城梅(ごじろうめ)」。
南高梅は収穫が安定しており、梅干し作りに使われることが多い品種。

古城梅は実が硬く引き締まっているので、漬け込んだときに実が崩れにくく、梅のエキスがたっぷりと抽出される特徴があるため、梅酒に向いています。
うちではいつも「古城梅」を使っています。
氷砂糖
砂糖の割合は、梅の重さに対して50%(すっきり)〜80%(甘め)。
グラニュー糖などではなく氷砂糖は使うのは、氷砂糖が液に溶けるテンポと、梅のエキスが液に浸透するテンポがちょうど合い、まろやかな味に仕上がるためです。
酒
基本はホワイトリカー(果実酒用焼酎)ですが、他にも好みで次のようなお酒に変えることができます。
- ブランデー:梅のエキスが加わるので安価なもので十分
- 焼酎:癖のないホワイトリカーに比べ、こく、風味ともに豊か
- ウイスキー:むしろ安価なものの方が梅の風味を引き立てる
- 老酒:梅のエキスとよく馴染んで芳醇な味わい
うちではいつも「ホワイトリカー」と「ブランデー」の2種類で作っています。
果実酒瓶
記載の分量で作る場合は、4リットルサイズのものを用意します。
梅酒の作り方
動画で流れを確認
まずは動画で流れを確認。
作り方
手順は次の通り。
梅を傷つけないように注意して、なり口のホシ(ヘタ)を取り除きます。つまようじなどでホジると、ポコッと取れます。


梅を丁寧に水洗いし、1つ1つ水気を拭き取ります。


また、保存容器も熱湯で消毒し、充分に乾かしておきます。
風通しの良い室内で、梅と瓶をしばらく乾燥。

そして、梅 → 氷砂糖 → 梅 → 氷砂糖 と交互に入れ、最後にホワイトリカーを入れて仕込み終了。


漬け込んだ年月日を書いたラベルを貼って、温度変化の少ない冷暗所で保存しておきます。

ときどき瓶を揺すって溶けた糖分を混ぜつつ、3ヶ月ほどで飲み頃になります。
さらに半年、1年と寝かせるうちにコクが出てきて、まろやかな味になっていきます。
完成
梅酒
漬けてから1年後。

色は綺麗な琥珀色、コクのある深い味わいになりました。
黒糖梅酒
漬けてから半年後。

黒糖ならではのコクのある甘さが合わさった、濃厚でありながらさっぱりした味わい。
どちらも最高に美味しい。何よりも愛着を持って味わうことができます。
梅酒は簡単に作れるので、自分好みの梅酒作りにトライしてみては如何でしょうか?
梅酒作りQ&A
梅はいつ取り出す?
漬けた梅はいつ取り出すのか?
3ヶ月ほど、半年、1年、取り出さないなど、取り出すタイミングは人それぞれ。
基本分量通りに仕込んで3ヶ月ほどすると、梅のエキスはほぼ抽出されます。実からエキスが出ると梅がシワシワになるので、それを目安に取り出すのも一つ。
梅の実を入れておくとコク深くなり、見た目にも良いのですが、1年を超えると梅酒が濁ったり苦味が出たりするので、うちでは1年を目安に取り出しています。(1年で飲み切るパターン。)
梅に穴はあける?あけない?
梅酒を漬ける際に、梅に穴をあける?あけない?
うちでは穴をあけませんが、それぞれ次のような違いがでるようです。
- 穴をあける・・・梅の風味が強く出る(早くできる)、梅酒が濁る、梅はふっくら
- 穴をあけない・・・できるまで時間がかかる、梅はしわしわで歯ごたえがある
いろいろ試しながら、自分好みの梅酒に近づけていきたいですね。