キュウリやゴーヤなどツルものの野菜は、伸びたツルを這わせるのに、ネットを張って栽培します。
ここでは、園芸ネット、きゅうりネットの張り方を紹介します。
園芸ネット
園芸ネットは、家庭菜園など小規模栽培で利用するツルもの用のネット。
頑丈な素材で、ほつれにくい仕様なので、繰り返し使用することができます。
幅、高さ、目合いにいろいろなサイズがあるので、栽培スペースに適した大きさのものを選びましょう。
園芸ネットの張り方
まずは、園芸ネットのサイズに合わせて、支柱を立てます。
園芸ネットを袋から出すと、色違いの紐が4本(オレンジ色)あります。これは、四隅に結ぶ取り付け用のロープです。
これを支柱の四隅に結びつけてネットを広げます。
最後に、ネットがたるまないように上部と横部分を支柱と結んで完成。
きゅうりネット
きゅうりネットは、きゅうり以外にも様々なツルもの野菜に利用できるネット。
先述の園芸ネットに比べて、大きさの割に非常に安価で、1.8m✕6m〜100mなど大規模栽培にも利用します。
但し、ほつれやすく、片付けも大変なので、使い捨てで利用するのが一般的です。
ネットのサイズが6m〜と家庭菜園には大きすぎますが、余った分は束ねておけば不便はなく、片付け時に巻き付いたツルを外したり、ネットが絡まらないように片付けるのも面倒なので、うちではネット栽培には全てこれを利用しています。
きゅうりネットの張り方
きゅうりネットをキレイに張るには、少しコツが要ります。
まず、全体像はこんな感じ。「張りひも」を横に3本(青色)を張り、網目がピンと張るように紐で結んで固定(ピンク)。
最初に、きゅうりネットの大きさに合わせて支柱を立てます。
きゅうりネットを袋から取り出すと、両端(緑色)がひもで束ねられています。(ここで束ねているものを解くと絡まってしまうので注意。)
この緑色の部分が、ネットの上下になります。
片側の緑色の輪っかに「張りひも」を通し、カーテンのように支柱上部を横に渡し、張りひもを固定します。
こんな感じになります。
この時点ではネットがたるんで、支柱の高さが足りないように見えますが、網目を広げて張るうちにピンとなります。
同じように、もう片側の緑色の輪っかにも「張りひも」を通して、支柱下部に横に渡します。
ここではじめて、ネットを束ねている紐を解いて、ネットを広げていきます。
まずは、片側側面を網目の大きさに合わせて固定し、カーテンのように広げていきます。
その後、↓のように、上から順に広げて固定していき、最後に中央にも「張りひも」を通して固定。
最初から引っ張りすぎたり、途中たるんでいたりすると、キレイな形に仕上がりません。
網目の大きさを意識して、端から順に張っていくのがコツです。
ピンと張っていないと、風でゆれて作物が傷んでしまうため、たるみがないように丁寧に張りましょう。
また、余ったネットは、束ねて支柱にくくりつけておけば問題ありません。
ちなみに、ネットを固定するための「張りひも」には、強度があり伸びない材質のものを使います。
うちでは、「サンライン」という商品を使っていますが、安価で強く使いやすくてオススメです。