
春植え野菜の苗を育てるには、冬の寒い時期に発芽温度を確保できる環境が必要になります。
それには、自宅の庭やベランダで簡易的なビニール温室を作るだけでも充分に可能です。
私が育苗に使っているビニール温室を紹介します。
目次
パイプを組み立てる簡易温室
家庭菜園や小規模な栽培であれば、小さな育苗ハウスで充分。パイプを組み立てる簡易温室なら安価に手に入ります。
私が使ってるのは、タカショーのビニール温室 3段(GRH-N02T)というもので、約3000円で購入しました。
設置も簡単、軽いので一人で組み立てられます。
棚が2段、3段、4段のラインナップがあり、これは3段のものですが、各棚の高さも育苗用に充分です。

温室のカバー前面を開閉することができ、寒い時はファスナーで密封できます。

暑い時は、紐でクルッと巻き付けておき、開けっ放しにすることもできます。

温室内の温度管理
晴れた日に温室を密封しておくと、簡単に危険温度の30度越えになってしまいます。
そのため、気温が上がりそうな日は、朝に開けて夜に閉める作業が必要になります。
また、温室内には、温度計・湿度計を設置しておくと管理しやすくなります。
温室内を温かくするなら
温室内をより温かくするには、窓の防寒対策に使うプチプチシートを背面や底面に敷いて隙間風の侵入を防ぐと効果的です。
それでも足りない場合は、パネルヒーター(温室用ヒーター)を入れて加温します。
ヒーターを入れる場合は、上段に苗を、下段にヒーターを置くようにしましょう。
替えカバーもある
カバー自体はビニールなので、耐久性にはそれほど期待できませんが、替えカバーだけを購入することもできます。
使い方にもよりますが、私の場合は使い続けて3年目で替えカバーを買う必要もなく、本体骨組みのプラスチックも問題なく使えています。(ビニール温室は雨風の当たる庭に置いており、冬場の育苗期間が終わるとカバーは取り外して保管しています)
この値段でこれだけ使えれば、コストパフォーマンス的にも大満足です。
折り畳み式もある
棚が伸縮式になっていて、使わない時はコンパクトに畳むことができるタイプもあります。
ビニール製のカバー、棚本体のどちらも、屋外に置いていると劣化してしまいます。
育苗に使うのだけなら1年の半分以上は利用しないため、その間は折り畳んで室内保管しておくと、もっと長く使うことができると思います。