同じ焼き芋でもサツマイモの品種によってこんなに味が違うんだ!と知ってから、焼き芋は品種で選ぶようになりました。
スーパーでも手に入りやすいサツマイモ品種5種類を焼き芋にして食べ比べしてみたので、それぞれの特徴を紹介します。
サツマイモの品種
近所のスーパーを回って買い集めたサツマイモは次の5種類。
安納芋
鹿児島県種子島の特産。水分が多く、加熱するとねっとりします。蜜芋ブームの火付け役。
鳴門金時
徳島県の砂地で栽培、西日本で最もポピュラーな品種。甘みが強くホクホクした食感。
紅はるか
甘みが強いだけでなく、加熱後のホクホクにしっとり食感もあり大人気。
シルクスイート
上品な甘みと、しっとりと絹のような滑らかな口当たりで近年人気。
紅あずま
関東地方で多く食べられています。ホクホク食感の代表格。
黒ホイルを使って時短調理
自宅のオーブントースターで焼き芋を作る際にはいつも黒ホイルを使っています。
これで包んで焼くと、麦芽糖が増えて石焼き芋のように甘くなり、通常のホイルに比べて約半分の時間で焼き芋ができます。
作り方は簡単。
洗ったサツマイモを黒色の面を外にしてピッタリと包み、オーブントースターで加熱するだけ。
うちのコンパクトオーブンだと240度で25分、太い安納芋だけさらに10分延長しました。
できました。
断面はこんな感じ。品種によってだいぶ違いますね。
焼き芋の食べ比べ
安納芋
オレンジ色の断面が特徴的。ねっとりした食感でとても甘い。
(焼き加減が足りなかったか、美味しい焼き芋屋さんだと、もっとねっとりあま~い印象です。)
鳴門金時
ホクホク食感に少しのしっとり感。スッキリした甘さで、昔懐かしの焼き芋。
紅はるか
ホクホク感がありつつもしっとり食感。そしてとても甘い。最近では焼き芋といえば紅はるかというのも納得。
(紅はるかは収穫後の貯蔵熟成の具合で糖度がぐんと上がるため、いい状態のものを焼き芋にすると甘さNo.1です。)
シルクスイート
段違いのしっとり感。滑らかでスプーンですくって食べれそう。とても甘いんだけど上品な甘さ。
紅あずま
昔の焼き芋ってこうだったなという、ホクホク感とほのかな甘さ。鳴門金時と似ているけど、こっちの方が粉質が強い印象。
以上、食べ比べをしましたが、サツマイモの熟成具合や火の通り加減など、本来の魅力を引き出せていないものもあるかと思います。
それぞれに個性と魅力があり、品種によって全然違うので、ぜひ食べ比べをして好みの芋を見つけてみてください。
焼き芋Tips
低温でじっくり焼くと甘くなる
サツマイモに含まれるデンプン分解酵素アミラーゼの働きは、ゆっくり加熱することで活発になり、これによってデンプンの糖化が進み甘みが増します。
この性質を利用して、甘みを十分に引き出したい場合は、低温でじっくりと焼くことがポイントです。
自宅で手軽に甘い焼き芋を作るなら、熱吸収の良い黒ホイルを使うのがオススメです。
焚き火で作る焼き芋
キャンプに行くといつも焚き火で焼き芋を作るんですが、オーブントースターで焼くよりも甘みが増して美味しいです。
焚き火で焼き芋のコツは、
- 焚き火は熾火の状態(炎を上げず薪や炭の芯の部分が赤くなってる)にする
- 濡らしたキッチンペーパーで芋を包んだ上に、アルミホイルで包む
- 焚き火に放り込んだら、15分ごとにひっくり返してまんべんなく焼く
- 30分〜40分して、手で触って柔らかくなっていれば完成
冷凍するとデザートに
焼き芋を作りすぎたら、冷凍して保存することができます。
粗熱がとれたら食べやすい大きさにカットして、一つずつラップで包んで冷凍庫へ。
食べる時は、室温で10分ほどすると半解凍状態になり、スプーンですくって食べるとスイートポテトのような焼き芋アイスが楽しめます。