
収穫したての新じゃがで、皮付きポテトチップスを作りました。
揚げたてパリッパリの絶品ポテチ。
動画と写真付きで作り方を紹介していますので参考にどうぞ。
収穫したての新じゃが
うちの農園でも、待ちに待った「新じゃが」の収穫が始まりました。土の中からゴロゴロと顔を出す掘りたてのじゃがいもは、農家にとって最高の喜びのひとつです。

この時期にしか味わえない新じゃがは、長期保存用のじゃがいもと違い、完熟前の若い状態で収穫されます。そのため皮が薄くてみずみずしく、そのまま皮ごと美味しく食べられるのが特徴です。

そんな新じゃがの魅力を存分に楽しむなら、ぜひ試してほしいのが「ポテトチップス」です。
新じゃがは糖分が少ないため、油で揚げても焦げ付きにくく、きれいな黄金色に仕上がります。なにより、薄い皮がもたらす豊かな風味と香ばしさは格別です。
今回は、この時期だけの贅沢な味わい、「新じゃがの皮付きポテチ」の作り方をご紹介します。
ポテトチップスの材料
- ジャガイモ
- 塩
- スライサー
おすすめのジャガイモ品種
じゃがいもは、食感によって大きく2つのタイプに分けられます。
- ねっとり系:カレーや肉じゃがで煮崩れしにくい
- ホクホク系:粉ふきいもやポテトサラダに向く
手作りポテトチップスに使うなら、断然「ホクホク系」の品種を選びましょう。でんぷん質が多いホクホク系のじゃがいもは、揚げることで水分が適度に抜け、外はカリッと、中はサクッとした理想的な食感に仕上がります。
中でもスーパーなどで手に入りやすいのが「キタアカリ」や「男爵いも」です。今回はうちの農園で採れたキタアカリで作りましたが、香ばしくて最高の出来でした。
ちなみに、多くのポテトチップスメーカーは「トヨシロ」という品種を使っています。もし見かけたら、お店のような本格的な味に挑戦してみるのも面白いですよ。

おすすめの塩
シンプルな塩味だからこそ、塩にはこだわりたいもの。
おすすめは「岩塩」です。
ミネラルが豊富で、まろやかな旨みが特徴の岩塩は、じゃがいも本来の味をぐっと引き立ててくれます。ミルで挽きたてのものを使えば、風味も一層豊かになります。
スライサー
ポテトチップスの命である「薄さ」を均一にするために、スライサーはぜひ用意したい道具です。
私のおすすめは、貝印の「SELECT100 スライサー」です。このスライサーの優れた点は、なんといっても厚み調整機能。裏側のつまみを調整するだけですぐに厚さが変えられます。
パリッとした極薄にしたい時、ザクザクとした食感を残したい時など、気分や品種に合わせて最適な厚さにスライスできます。切れ味も抜群で、ストレスなく作業が進みますよ。
ポテトチップスのレシピ
まずは動画で流れを確認。
詳細な手順は次の通り。
1. 薄切りにする
ジャガイモはよく洗って水気をとります。

新じゃがは皮が薄いので、皮ごと薄切りにします。スライサーを使って好みの厚さにスライス。

今回はやや厚めで作りました。

2. 水気をとる
油が跳ねないよう、キッチンペーパーで押さえて水気を取ります。

切って時間が経つと変色するので、水気を取ったらすぐに揚げます。
3. 油で揚げる
油の温度は170〜180度。
温度が低いとベチャッとした食感になってしまいます。

油に投入したイモは浮いてきますが、油の表層は泡が多くて温度が低いため、上から抑えて油の中に沈めます。
完成。

揚げたてパリッパリの絶品ポテトチップス。
ぜひ新じゃがでお試しあれ。