いろいろある農家の認定制度

農家の認定制度

持っていると有利な、農業者のいろいろな認定制度をまとめました。

関連する書籍も紹介していますので参考にどうぞ。

認定農業者制度

農業経営基盤強化促進基本構想に示された農業経営の目標に向けて農業者が自ら作成した「農業経営改善計画」を市町村が認定する制度。

認定を受けた農業者は、資金の融通や農地の斡旋、税制の特例などの支援措置が受けられます。(市町村により独自の支援措置あり。)

エコファーマー制度

エコファーマー マーク

化学肥料や農薬の使用を低減し、環境に優しい農業(環境保全型農業)に取り組む農業者に対して、都道府県が認定する制度。

認定を受けた導入計画に基づき持続性の高い農業生産方式を導入する場合に、農業改良資金(環境保全型農業導入資金)の特例措置が受けられます。

有機JAS認証制度

有機JASマーク

有機JAS規格に適合した生産を行う農業者に対して、登録認定機関が認定する制度。

MEMO

有機JAS規格に適合した農産物とは、野菜や米なら2年以上、多年生作物は3年以上、化学肥料や農薬を全く使用していない農地で生産されたもの。

認定された農業者のみが「有機JASマーク」を貼ることができ、「有機JASマーク」がない農産物と農産加工食品には「有機」「オーガニック」などの表示を付すことは禁止されています。

グローバルGAP(Good Agricultural Practice)

グローバルGAPのマーク

食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる国際認証。

「GAP」とは、「工程管理に基づく品質保証」の考え方を農業現場に導入したもので、食品事故などの問題を農場が起こさないよう未然に防ぐ農場管理の手法。

欧米の食品業者はGFSIが認める国際認証を取得した農場の生産物を優先的に扱うため、日本の農産物の輸出戦略には欠かせない認証制度として注目されています。

MEMO

世界の食品業者が食の安全を推進するための組織「GFSI」が、農業生産段階での認証としているものは「Canada G.A.P」「SQF」「Primus GFS」「グローバルGAP」の4つ。

JGAP(Japan Good Agricultural Practice)

JGAP認証マーク

グローバルGAPの日本版と言えるものが「JGAP」です。

国内では最も普及してる第三者認証ですが、現時点では国際認証は受けておらず、今後国際認証化を目指す方針のようです。

認証取得に掛かる費用はグローバルGAPよりも安価で、国内のJGAPを要求する取引相手なら十分。ちなみに、グローバルGAPはJGAPを包括する内容のため、グローバルGAPを取得しておけば、JGAPを要求する小売業者とも取引可能。

参考リンク

また、日本GAP協会から、公式解説書や導入ガイドブックも出版されています。