レタスの栽培方法・育て方のコツ

レタス栽培

家庭菜園の初心者の方向けに、レタスの栽培方法を写真とイラスト付きでまとめています。

レタス栽培の特徴、栽培時期、栽培手順・育て方のコツ、発生しやすい病害虫と対策など。

レタス栽培の特徴

種類 科目 好適土壌pH 連作障害
レタス キク科 6.0〜6.5 あり:輪作年限2〜3年

レタスには、結球する玉レタス、半結球するサラダナ、結球しないリーフレタス、サンチュなど、多数の品種があります。

アブラナ科のキャベツなどに比べると害虫がつきにくく、育てやすい野菜です。

播種(種まき)から収穫までの日数は、約60日〜70日となります。(品種・作型によって異なります)

栽培のポイント

  • 春まきと夏まきができ、夏まきは高温下で休眠している種を冷やし、休眠打破してからまく
  • 肥料が足りないとうまく巻かないことがあるので、元肥は多めに入れる

レタスの栽培時期

レタスの栽培時期・栽培スケジュールは次のようになります。

春まきと夏まきができ、それぞれ育苗して畑に定植します。

レタスの栽培時期・栽培スケジュール

レタスは冷涼な気候を好みますが、結球が進むにつれ抵抗力が弱くなり、-3℃以下の低温で凍害が発生します。また、25℃以上になると発芽不良、立ち枯れ性病害が発生しやすくなるので注意。

上記は目安です。地域や品種により異なるので参考程度として下さい。

レタスの栽培方法

レタスの栽培方法は、次のような流れになります。

種まき・育苗

レタスの種
ポットにレタスの種まき
ポットでレタス発芽

ポットまたはセルトレイに種をまき、薄く覆土して、たっぷりと水をやります。

発芽したら間引きをして、1本立ちにします。

ポット苗は、春まきは暖かい環境で、夏まきは涼しく管理して育苗します。

⇛ 庭やベランダで作る簡易な育苗ハウス・ビニール温室

尚、レタスは「好光性種子」のため、種まきの際の覆土は極力薄くするように。土を掛け過ぎると発芽しにくくなります。

夏まきは種を休眠打破してからまく

レタスの種は25℃以上になると休眠して発芽しにくくなる性質があります。

そのため、夏まきの場合は、種を布で包み水に浸けて吸水させ、冷蔵庫の野菜室で2日間冷やしてから種をまきます。一度冷やすことで、種を眠りからさますことができます。

春まきの場合は、そのまま種まきしても大丈夫です。

花芽分化・とう立ち

とう立ちしたレタス

レタスは高温により花芽が形成されて、とう立ち(花芽をつけた茎が伸び出すこと)してしまいます。

→ 野菜のとう立ち(薹立ち・抽苔)について

とう立ちの遅い晩抽性品種を選ぶことで、とう立ちから避けやすくなります。

土作り

植え付け2週間前までに、堆肥・元肥を入れて畑を耕しておきます。

レタスの根は浅根性で、こまかい根が表層に多く分布します。そのため、乾燥に弱く、土壌水分が不足すると葉の生育が悪くなり、結球が抑えられてしまいます。一方で、レタスは多湿にも弱く、とくに高温多湿時には病気が発生しやすくなります。

そのため、有機質に富み、通気性、排水性、保水性に優れた土壌を準備し、株間30cmほどを確保して畝を立てます。

リーフレタスの場合は、葉が巻かない分、葉と葉の間に泥が入り込みやすいので、泥はねを防ぐために畝にマルチをしておきます。

pHは6.0〜6.5が目安です。

また、レタスは酸性に弱く、pH5.0以下では生育が悪くなるので、土壌酸性度(pH)を適正に調整しておきましょう。

肥料

レタスは、肥料が足りないとうまく結球しないので、元肥を多めに入れます。

ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」のようなバランスのとれた配合肥料がオススメです。

植え付け

定植時期のレタス苗
レタス苗の植え付け

本葉4〜5枚の頃が、定植の適期です。株間30cmで、畑に定植します。

定植の前にポットごと水につけて吸水させておくか、定植後たっぷりと水をやります。

レタスは高温を嫌うので、夏まきの定植のときは、夕方の涼しい時間帯に定植するようにします。

連作障害・コンパニオンプランツ

レタスは、連作障害を避けるために、同じ場所での栽培間隔を2〜3年あけるようにします。

また、レタスは、キク科特有の香りがアブラナ科につく害虫を防ぐ効果があります。

中でも、レタスとアブラナ科のキャベツは共に低い温度を好み、生育する環境が似ているため、混植にオススメです。

追肥

レタスに追肥

植え付けから2週間後、1回目の追肥を株間に施します。

さらに葉が巻き始めた頃、同様に2回目の追肥を株間に施します。

結球し始める

レタスが結球し始める

株がある程度の大きさまで育つと、内側から葉が巻き始めます。

収穫

収穫時期のレタス
株元を切ってレタスを収穫

玉レタスの頭を押さえて、球がしっかり締まっていたら収穫時期です。リーフレタスは葉が25枚前後が採り頃です。

株元を包丁などで切って収穫します。

リーフレタスの場合は、株を抜かずに外葉から摘み取っていくと、また新しい葉が育つので、長く楽しめます。

尚、レタスは冷涼な気候を好みますが、結球してから寒さにあたると味が落ちるので、霜が降りる前に収穫を終えるようにしましょう。

レタスの乳液

レタスの切り口からは、白い乳液が出てきます。

乳液の成分は「サポニン」で、食欲増進、肝臓や腎臓の機能を高める働きがあると言われています。

生理障害

ふち腐れ(チップバーン)

土のカルシウム不足が原因で、葉のふちの部分が腐ります。

石灰(カルシウム)や、微量要素を含む堆肥を施して、しっかりと土作りをすることが大切です。

また、塩化カルシウムなどの葉面散布で防ぐことができます。

タケノコ球

結球前期に過剰育成が起こり、結球葉が立ち上がって螺旋状に結球した変形球。

結球期の高温、窒素肥料の過多などが原因です。

発生しやすい病害虫

レタスに発生しやすい代表的な病害虫と、その対策・予防法をまとめています。

病気

萎黄病(いおうびょう)

下葉からしだいに黄化・萎縮・奇形化、やがてしおれていきます。

⇛ 萎黄病の症状と対策・予防法

軟腐病(なんぷびょう)

軟腐病に掛かったレタス

株の根元または表面の葉からベトベトした状態で腐り、独特の悪臭を放ちます。

⇛ 軟腐病の症状と対策・予防法

腐敗病(ふはいびょう)

収穫期近くに、結球葉が黒変し、腐敗します。

⇛ 腐敗病の症状と対策・予防法

害虫

アブラムシ

レタスに寄生したアブラムシ

小さな虫が集団で棲みつき、吸汁加害します。

特に植え付け直後が被害に遭いやすいので、注意が必要です。

⇛ アブラムシの特徴と対策・予防法

オオタバコガ

オオタバコガの幼虫

イモムシ状の幼虫が、蕾を食害します。

⇛ タバコガ類の特徴と対策・予防法

ナメクジ

新芽や若葉などの柔らかい葉を舐めるように食害します。

⇛ ナメクジの特徴と対策・予防法

ハスモンヨトウ

イモムシ状の幼虫が、葉肉を裏側から食害します。

⇛ ヨトウムシの特徴と対策・予防法

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